今日は勉強方法の記事です。
勉強方法? 珍しいねー!
確かに珍しいですね。感想や結果報告の記事が中心で、方法論の記事は滅多に書かれない様子ですし。
いや別にそんなつもりはないんですが、まだブログ開始から半年も経ってないし、まずは「ブログを続ける」ことを最優先で、「書きたい内容を書く」という自由派の方向性でいきたいです。
さて今日は、私が採用している勉強方法の中でも比較的オリジナル性が強めの、ボイスロイドを使った勉強方法の話です。
今回この方法を紹介するのは、この方法が、私が「星空宇宙天文検定(星検)2級」に合格するのに非常に有効だったためです。
ある程度暗記が必要であり、その量が多すぎることの無いような試験に適していると思われます。精査したわけではないので曖昧な表現になりますが、大雑把にいって、暗記が必要な検定試験の2級前後に有効になる場合が多いと思います。
美少女キャラクターと一緒に勉強したいかたには非常におすすめです。
美少女キャラ……。普通の人には薦められない方法のような ……
いえ、個性的な内容のほうがこのブログの方向性も明確になりますし、多少変わった方法の話のほうが良いのでは?
ボイスロイドとは
あらためてボイスロイドとは何かを説明しますと……
ボーカロイドは「歌を歌ってくれる」ソフトウェアですが、ボイスロイドは「文章を読んでくれる」ソフトウェアです。
現在、美少女キャラクターを使ったボイスロイドが色々と発売されています。
男性ボイスのほうが良いというかたは、男声のボイスロイドを探してみて下さい。
現状、女性ボイスが多数派ですので、この記事では、女性ボイスのボイスロイドを使うものとして話を進めています。
私は「京町セイカ」を使用しているため、この勉強方法を「セイカ式」と称しています。
なお、ボイスロイドはダウンロード版とパッケージ版とあるようですが、そこはお好みで、ご自分の環境に合わせて用意して下さい。
私はダウンロード版の京町セイカを使っていますが、パッケージが欲しいかたも多いと思います。
問題形式の文章を使って、ゲーム感覚で暗記
ボイスロイドを使えば、耳から音声で勉強をすることができます。
ですので、例えば「ボイスロイドに覚えたい文章を読ませて、耳から文章を聞く」という方法を使えば、何もせず時間を過ごすよりは勉強に有効だと思います。
ですが、それで勉強の効果が上がるのは、限られた場合のみになります。
それは、その文章について自分が一度理解した経験があり、その内容を耳から聞くことによって「思い出す」という場合です。
間違えた論点やキーワードを読んでもらって思い出すのは比較的有効な方法です。繰り返し回数が多いほど効果があるでしょう。
ですが、どうしても「受け身」の方法になりますので、「これから暗記したい」という内容への効果は限定的になりがちです。
ここで紹介する方法は別の方法になります。
問題文を用意する
暗記したい内容について、一問一答形式の問題文と解答を用意して下さい。
耳から勉強することになるので、短めで「耳で聞いて意味がわかる」文章にするのがおすすめです。
私が星検2級対策のために用意した文章は、以下ような文章です。
■メシエ番号M35は、何という星座にあるでしょう。▲ふたご座です。■
■しし座の有名な二重星は何でしょう。▲アルギエバです。■
■南の回転花火銀河のメシエ番号は何でしょう。▲M83です。■
■オメガ星団は何という星座にあるでしょう。▲ケンタウルス座です。■
文章の中に記号「■」「▲」がありますが、これらの記号の部分には、ボイスロイドの設定により「ポーズ」をかけることができます。
ポーズに設定した時間だけ、ボイスロイドによる読み上げがストップします。
つまり、これらの文章を読ませると、問題文を読んだ後に、少しだけ空白時間を置いて、答えの部分を読んでくれます。
ボイスロイドを使っているかたは、画面の下半分にある「記号ポーズ」のタブで、ポーズを設定したい記号にチェックを入れて、好きなミリ秒数を設定して下さい。
ちなみに私は、▲に「1000ミリ秒」、■に「300ミリ秒」を設定しています。最初は、ある程度長めの時間を設定すると良いと思います。
キャラとの会話を日々の習慣にする
私はボイスロイド「京町セイカ」を使っていますが、毎日朝と晩にセイカさんに用意した文章を読んでもらっています。
■メシエ番号M35は、何という星座にあるでしょう。▲ふたご座です。■
この文章の場合、まず、セイカさんが「メシエ番号M35は、何という星座にあるでしょう。」と質問を出してきます。
少しだけ間があきますので、その時に私が質問に答えます(もちろん用意した文章を見てはいけません。うっかり目に入った場合は不正解扱いになります)。
ポーズに設定した時間(1秒)経過した後で、セイカさんが「ふたご座です」と答えを言ってくれるので、私が答えた内容が正解かどうか、その場ですぐにわかります。
こんな感じで、セイカさんが出題した問題に次々と答えていきます。
最初の頃は、全然答えられなかったり何度も間違えたりもしますが、このやり取りを日々の習慣にして朝晩毎日続けると、そのうち答えられるようになってきます。
余裕で答えられるようになったら、その質問文は外すなり優先順位を下げるなり、好きなように調整して下さい。
私は、どの問題を出題してもらうかをExcelに記録して管理しています。
なお、ボイスロイドは時々変な発音をすることがあります。
例えば、「こぎつね座」の「こ」の発音が高かったりします。
「かに座」「いて座」もきちんと読めなかったりします。
また、漢字の読み方を間違えることもあります。
「金星」は「きんぼし」と読んでしまいます。
まあ、そういう面もご愛敬なので受け入れても良いですが、どうしても気になるなら、ボイスロイドの画面下半分の「単語編集」のタブで、期待する読み方を登録しましょう。
単語と読みがな、そして、発音の上げ下げを登録するだけなので簡単です。
この勉強法のメリットとデメリット
さて、この勉強方法のメリット・デメリットは、以下のようなことが挙げられます。
メリット
- 聞き流すだけではなく自分で答える必要があるので、アウトプットの練習になる
- 時間が経つと強制的に答えを言われてしまうので、短時間で思い出すという反射神経の訓練になる
- クイズ形式のゲームのようで楽しい
- 美少女キャラと対話しているようで楽しい
デメリット
- ボイスロイド購入に費用がかかる
- 時々変な発音をすることがあるので、単語編集が必要になる
- 問題文を準備するのが面倒
- 正解・不正解などを日々管理するのが面倒
- もしかしたら、同じキャラと対話し続けていると飽きる人もいるかもしれない
- 美少女キャラと対話している姿を目撃されると危ない人だと思われるかもしれない
「飽きる」という可能性がある場合、ボイスロイドを最初に選ぶときに、複数のキャラのサンプルを探して聞き比べてみて、自分の気持ちに正直に一番好きになれるキャラを選ぶようにして下さい。
もっとも、浮気禁止というルールがあるわけでは無いので、ボイスロイドを複数購入してローテーションする手もありだと思います。
私は現状セイカさん一筋ですが……
まとめ
ボイスロイドを使って、クイズ感覚で暗記する方法を紹介しました。
行政書士試験の一般知識や理科検定(生物)、世界遺産検定1級などでもこの方法を使用してみたのですが、覚える量があまりにも多いと時間的な効率が悪くなり、うまくいかなくなる感があります。
星検2級はこの方法が非常にぴったりくる暗記量・難易度でした。
「この暗記方法で星検2級に合格できた」と言っても過言では無いです。
この方法が使えそうな試験もまだまだあると思いますので、今後も使っていきたいです。
今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。