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作者への感想と読書感想文は別物【同人誌即売会あれこれ】

同人あれこれ

引き続き、同人誌等の即売会作者への「感想」について書いてみます。

小中高時代、夏休みの宿題で「読書感想文」を経験した人は多いと思います。
この読書感想文が苦手だった人も多いのではないでしょうか。私も苦手でした。

さて、前回「作者に感想を送ろう」という記事で、同人誌の作者へ感想を送ることをお勧めしました。

作者に感想を送ろう【同人誌即売会あれこれ】
【同人誌即売会あれこれ】シリーズを再開します。 ここでは、コミケやコミティアを始めとする同人誌即売会について、一般参加経験者として思うことを少しずつ記事にしていきたいと思います。 さて、今日からは私が「同人あれこれ」を書きたいと思った最大の...


ですが、「読書感想文が苦手だったから作者への感想も苦手だ」と思っている人もいるかもしれません。

同人誌の作者に送る感想と、夏休みの宿題の読書感想文とは全く別物です。

学校で書く感想文と同じように書く必要は全くありません。
仮に「読書感想文として優秀な文章」を書いて、それを同人誌の作者に送ったとしたら、受け取った作者側でも、喜ぶ可能性は無いとは言いませんが、むしろ恐縮する気持ちのほうが勝ってしまいそうな気がします。

作者への感想と読書感想文は別物

読書感想文は、本を読んだ後の感想の文章です。
学校での読書感想文は国語の勉強の一環ですので、「良い評価をもらえる感想文」については、ある程度の傾向があると思います。


一例として、学校に提出した読書感想文は、以下のような内容が書かれていれば良い評価がもらえると思います。

①その本を選んだきっかけ
②その本の簡単なあらすじ
③その本を読んで思ったこと、感じたこと
④その本のテーマに関係する自分の意見
⑤その本をきっかけとした自分自身の改善

こういった内容が評価されやすい大きな理由は、その感想文を読む相手が先生など、作者とは無関係な第三者であるという点にあります。
そして、学校とは生徒の成長を促す場でもあるため、思ったことをそのまま言葉に出すだけでなく文章の構成に工夫が求められるわけです。

ですが、本の作者へ送る感想はこういった体裁で書く必要は全くありません。

上記の①~⑤の中で言えば、

③その本を読んで思ったこと、感じたこと

だけ書いてあれば十分だと思います。

作者へ送る感想の場合、その感想を読む相手作者本人ですから、あらすじなどを書く必要はありません。
また、本の内容から発展した自分の意見も、書いても良いかどうかは相手次第になります。
基本的には、知人でもない相手には「自分語り」は書かないほうが無難な内容になると思います。

⑤の「自分自身の改善」なども、もしそれが本当の話であれば書いても良いかもしれませんが、滅多にないでしょう。

ちなみに学校の読書感想文の場合、良い評価をもらうためにそういったエピソードを書く生徒はいるでしょうけど、書いた生徒に本当に嘘偽りなく自己の変革があったかどうかは非常に怪しい場合も多いと思われます。

作者への感想メール等では、基本的に「嘘の内容」は書くべきでは無いと思います。
「くすっと笑った」程度のことを「大爆笑した」と書くというような「誇張表現」であればまあ許容範囲内のような気はしますが、例えば、その気が全くないにもかかわらず「この本を読んでから、主人公A子さんの言動を私も見習って行動しています」のような嘘を書いてしまうと、他の部分の信憑性も疑われる恐れがあります。

ということで、作者への感想で書くのは、基本的には「その本を読んで思ったこと、感じたこと」だけで問題ないと思います。

「○○」読みました!
表紙の〇が可愛かったです。〇ページの〇のセリフが良かったです。〇ページの〇の表情も良かったです。
でも、なにより〇ページの〇がすごく可愛かったです!

国語の宿題の感想文としてはあまり評価は良くないかもしれませんが、作者への感想であればこれだけでも十分喜んでもらえそうな感想だと思います。

今日は以上となります。ここまでお読み下さりありがとうございました。

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