さて、めざせトリプルクラウンのシリーズもいよいよ大詰め。
管理業務主任者試験の直前になりました。
本来は、トリプルクラウン二冠目の結果が出てから最後の管理業務主任者試験への挑戦というほうがわかりやすいのですが、日程の関係上二冠目のマンション管理士試験の結果は出ていません。
私の現状は、おそらく「それなりに合格可能性の高い当落線上」にあると思われます。
今回はそのあたりを見てみます。
令和4年度マンション管理士試験の割れ問
令和4年度のマンション管理士試験の問題は以下に公開されています。
https://www.mankan.org/pdf/R4_shiken.pdf
現状では主催側からの解答は出ていませんが、各予備校の回答によると、割れ問などの疑義問題が3問あります。問4・問9・問47です。
問4は、「2」としているのが1社。それ以外は正答の選択肢番号が示されていません。
解なしであれば没問になります。
問9は、「2」としているのが2社。それ以外は「3」としています。
問47は、「1」としているのが2社。それ以外は「2」としています。
問4は没問になる可能性もありますが、問9・問47は個数問題ですので、疑義のある記述も「正しい」か「誤っている」かのどちらかの判定を出すでしょうから、没問になる可能性はほとんどないと思われます。
まず問4ですが、選択肢1,3,4は明確に誤りだと思われています。そして選択肢2は、正しいとするのは国家試験としても宜しくない選択肢だと考えられます。
区分所有法が完璧に頭に入っている受験生なら2を選べたかもしれませんが、合格ライン前後の受験生には一読して「2」を外した人もそれなりに多いと考えらえます。ちなみに私も2を真っ先に外しました。
ですので、問4が没問で全員正解扱いとなるか、2が正解となるかの影響はそこそこ大きそうです。
まあ、ほとんどの予備校が選択肢2は正解にできないと判断しています。
仮に2を正解にすると色々と波紋を呼ぶのは間違いないでしょう。没問でも多少は波紋を呼ぶかもしれませんが、正解2で強行するほうがまずそうな気はします。
もちろん問題作成時に没問のつもりでは作らないでしょうから、出題側にとって意図していないミスがあったか、予備校側の解釈に見落としがあったか、いずれにせよ何かしらのミスが存在した結果だと思いますが。
問9は、一部では「2」とされていますが、「3」の可能性が濃厚だと思われます。
「ア」は正しく「イ」が誤っているのは満場一致。「ウ」と「エ」の正誤に疑義がある状態のようですが……
この問題が仮に「誤っているものはどれか。」であれば、「イ」で迷う余地はありません。易しい問題だったと思います。
「ウ」と「エ」も、過去問で多く問われている論点については「正しい」と判断できます。
それを考えると、合格ライン上にいる受験生は、義務違反者対策が手薄だった人でない限り、多くは「3」を選んでいるように思います。
もし「3」が大多数なら、仮に「2」が正解になった場合には合格ラインが1点下がる可能性が高いので、「3」を選んだ人にとっては合否にはあまり影響のない部分のように思います。
問47は「1」か「2」ですが、免除問題ということもあり、正解がどちらになるかによって影響を受ける人も多そうな部分です。
この問題については、「イ」「ウ」が誤っていて「エ」が正しいのは満場一致です。この問題も、「正しいものはどれか。」であれば「エ」を選んだ人が多いでしょう。エの記述の正しさは明確です。
疑義があるのは「ア」。
基本方針の原文では「管理組合の管理者等は」で、問題文は「管理組合は」になっていることと、基本方針の原文にある「必要な勧告、指示等を行うとともに、」が問題文から抜けていることが疑義とされています。
問47の「ア」について、個人的には、やはり「必要な勧告、指示等」を省いてはいけない、という点が出題者の意図のような気がしています。
勧告・指示がなく、「法的措置を取ることが重要」と言いきってしまうことには、どうしても違和感があります。
ただ、「勧告・指示」を除いただけでは誤りの選択肢とは言いきれないので、「管理組合の管理者等は」の部分を「管理組合は」に変えて、確実に誤りの選択肢になるようにしたのだと考えています。
(追記)
実際の結果は、問4は全員正解、問9は2と3が両方正解扱い、問47は2が正解でした。
令和4年度マンション管理士試験の合格ライン
さて、合格ラインについて。
事前の難化予想を覆して、今回のマンション管理士試験は、易化したという評判です。
今まで合格ラインの最高は38点でしたが、今回は40点になる可能性もそれなりにあると思っています。
去年の賃貸不動産経営管理士試験で40点の前例ができてしまいましたからね。
41点以上になる可能性については、もちろん絶対ないとは言い切れないですが、8割で不合格となるとそれはそれで今後への影響も大きいでしょうから、40点での不合格の前例は作りたくないように思います。
疑義問題の扱いにもよりますが、39点あたりが落としどころかなと思います。
39点で落ちるとの予想ですか?
あ、この「落としどころ」は「妥協点」という意味で使ってました。合格ラインが39点くらいになるのでは、という予想です。
なお私自身については、マークミスが無い前提として、疑義問題の扱いによって39~42点になる可能性があります。
合格ラインが39点なら文句なしに合格。
合格ラインが40点なら、問9はまあ3で正解でしょうからギリギリセーフだと思われます。
41点以上が合格ラインなら問47の結果にも左右されますが、不合格の可能性もかなり高くなります。
まあそうなったら「8割取っても不合格になった」とネタにする感じかな、と思います。
理想は、問4:没問、問9「3」、問47「1」による得点42点。これならさすがに合格ラインによらずに合格濃厚だと思いたいですが……。
管理業務主任者試験に向けて
さて、明日はいよいよ管理業務主任者試験。
「1週間で勉強する」どころか、マンション管理士の割れ問・没問が気になってしまってます。
というか、むしろ「マンション管理士試験が終わって、気が抜けてしまった」という表現が適切かと思います。
甘く見てると足元掬われるよー!
そうなんですけどね。
まあ、試験開始までにどうにかある程度の知識を思い出して、最後の関門に望みたいです。
今日は以上となります。ここまでお読み下さりありがとうございました。
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