さて、今日は用途地域の話になります。
法令上の制限は手薄になりがちですが、個人的には合否を左右する分野だと思っています。
しっかり身につける必要があります。
とはいえ、まだ4月。追い込みをかけるには早すぎます。
そこで今日はイメージを作り上げる土台作りとして、身の回りの物事に結び付けることを考えてみます。
例題
問題:
あなたの住んでいる場所は、都市計画法の用途地域として定められているでしょうか?
もし用途地域ならそのうちのどれでしょうか?
これは人によって答えが違うよね。絶対に出題されないよね!
用途地域かどうかを調べる
宅建試験は、住居という身近な物に関わりが大きい分野ですので、自分自身に関わりがある物と結びつけると記憶しやすくなると思います。
こちらのサイトで、用途地域と市街化調整区域が調べられるようです。自分の住んでいる場所や以前住んでいた場所について、ぜひ調べてみましょう。
ちなみに、私自身の住居は商業地域でした。
確かに店や事務所も多いような気もしますし、建蔽率や容積率も高いイメージはあります。
商業地域の建蔽率は8/10固定なんですね(緩和が無い場合)。
一方、私の故郷の住所は市街化調整区域のようです。
第一種低層住居専用地域との境界線との市街化調整区域側にありました。
周囲には田畑や林が多かったので、団地やビルが存在しないことに何の疑問も持ってなかったのですが、低層住居専用地域の絶対高さの制限(10~12m)があったようです。
こんな感じで、用途地域によって決められているルールを、実際の場所で今のうちにイメージしておくと良いと思います。
なお、日本の中には、用途地域でもなく、市街化調整区域でもない地域も結構あると思います。
そもそも、「都市計画区域」「準都市計画区域」以外の区域に用途地域を定めることはできません。
その場合、都市計画区域内に遊びに行ったことがあれば、その場所を調べてみましょう。
ちなみに、東京ビッグサイトは工業専用地域でした。
神宮球場から国立競技場あたりは、第二種中高層住居専用地域のようです。
言われてみると確かに周囲に高い建物もあったような……
えっと、私の住所はどこなんだろう?
私たちに住所の設定は無かったですよね。好きな場所で良いのでは?
じゃあ、工業専用地域に住んでみようかな? ビッグサイトのすぐそばあたりがいいかも!
残念ながら、工業専用地域には原則として住宅や共同住宅は建築できませんよ。
建築基準法の用途制限
建築基準法では用途地域内の用途制限の話が出てきます。
例えば、保育所や診療所はどこにでも建築できますが、幼稚園や小中高校は、工業・工業専用地域には原則として建築できません。
そういえば近所の工業系の区域に中学校があったような……とよくよく調べてみたら、その区域は準工業地域でした。
準工業地域であれば、中学校は全く問題ありません。
こんな感じで、用途地域に存在する建物を思い浮かべて、用途制限に合っているものなのか見てみましょう。
なお、用途制限で原則建築できないとされていても、許可があれば建築できるようです。
もし規制に反しているように思える建物があった場合、実際にどう扱われているかを調べるのは難しいでしょうから、深入りはせず、「許可をもらったのかもしれないな」程度で流しておきましょう。
まとめ
住んでいる場所や、都市部の遊びに行ったことのある場所をいくつかピックアップして、用途地域か市街化調整区域かを調べてみましょう。
その場所を思い浮かべて、用途制限に適した建物かどうかを考えてみましょう。
宅建対策の土台作りの目的という意味合いではありますが、まあそこまで気合入れなくても興味本位でも良いと思います。
試験が迫ってくると余裕が無くなると思います。色々やってみるなら春の今のうちです。
今日は以上となります。ここまでお読み下さりありがとうございました。
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