今日は気分を変えて、夏休みの宿題の定番、「読書感想文」の思い出について語ってみます。
夏休みの定番って、本当かな?
うーん、そう言われると、今の小中高の状況を調べたわけではないので、今も定番なのか、また、全国的に定番なのかは知らないですが……
少なくとも、私の通っていた地元の公立の学校では、小学~高校時代まで、毎年ずっと夏休みには読書感想文の宿題がありました。
セイさんは感想を書くのは好きなのでは?
いや、少なくとも学生時代は全然好きではなかったですよ。
いつも表彰される人がいた
私は、宿題をやらないタイプではないので、読書感想文の課題もなんだかんだ毎年提出はしていました。
ただ、嫌々やっていたというのもあり、良い評価だった覚えは無いです。
本も、小学生の頃は「課題図書」があってそれの感想を書いていましたが、その後も、背伸びして夏目漱石の小説やらを読んで、わからないなりにもなんとか感想文を書いていた気がします。
夏休みの読書感想文は「コンクール」なので、良い作品を書くと表彰されたりします。とはいえ、私には縁がないものでした。
でも、何年かそういった表彰を見ているうちに、「この人いつも表彰されてるなー」という耳馴染みの名前の人が出てきました。
作文の表彰だけでなく、他の活動でも名前を耳にして、勉強も運動も何でもできるといった文武両道な雰囲気の人。
そういったスキルが色々とある人なんだろうなと思いつつ、ある種の憧れの気持ちを持ったりもしました。
なるほど。それが初恋だったんですね。
えっと、異性と書いた覚えはないですが……
え? 同性なの?
もし仮に同性に憧れていたとしてもそんなに驚くことではないと思いますが、とはいえ、同性か異性かという点は今回の話には関係ないのでスルーさせて下さい。
高3の夏休み
そして迎えた高3の夏休み。
読書感想文もこの年で最後。
どうしようかなと思ううち、ふと、前年に学校で配布されていた読書感想文の優秀作品の文集を見つけました。
例の、いつも表彰される人の感想文も当たり前のように載っています。
「これが表彰される文章なんだよな……」
私はふと思い立ち、その感想文を研究してみました。
(最初の数行は作品の一場面のセリフで引きつけ、次の数行はその場面の自分への関わり、それから……)
もう何十年前の話なので、具体的にどうだったか正確には覚えてないですが、その人の感想文の構成をじっくりと把握しました。
そして、自分も同じように感想文を書いてみようと考えました。
とはいえ、今までのように難しい本では内容を理解するのにも手間がかかります。
私自身が理解できて、読むのが楽そうな本にすることにしました。
私が選んだ本のは「不思議の国のアリス」でした。
「チェシャ猫は言った」で始まる感想文。
事前に把握していた構成に沿って、なんとか書き上げました。
少なくとも、今までの「ただ宿題をこなす」とは違った達成感がありました。
初めての優秀賞
そして、その感想文が、私にとって初めてで唯一の「賞」になりました。
優秀賞。
この年は、例の憧れの人も同じく優秀賞でした。
その人に初めて同等の立場に立てたのがすごく嬉しかったです。
ちなみに、読書感想文の評価には「自分の発達段階に合った適切な本を選んでいるか」という審査基準もあるようで。
おそらく、高3とはいえ無理に文学的な小説を選ばず「不思議の国のアリス」を選んだことが高く評価されたような気がします。
おまけ――未だ約束を果たせず――
私が書いたその感想文には「いつか英語の原文で読んでみたい」というようなことを書いていた気がします。
とはいえ、今のところその約束を果たしていません。
まあ、あの時の情熱は薄れてしまっていますが、とはいえ、いつか読まなければな、とは思います。
こちらにありましたよ。いつでもどうぞ!
うーむ、便利な世の中になったものですね。
今は英語の資格を狙っているわけではないので、どうしたものですかね。
まあ、アニメの感想が一段落したら読んでみる手もありますが、まだ先でいいですよね。
今日は以上となります。ここまでお読み下さりありがとうございました。