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星検1級に合格するまでの勉強内容を振り返る

天文・宇宙等

星検(星空宇宙天文検定)1級の合格証書が届きました。

あらためておめでとう!

今日は、星検1級合格までの勉強の内容を振り返ってみます。

さて、私が星検2級を申しこんだのが2020年初頭でしたが、この時は、天文宇宙検定2級合格直後の「勢い」以外の何物でもありませんでした。

星検(星空宇宙天文検定):星検協会(一般社団法人星空宇宙天文検定協会)が主催する検定試験
星検(星空宇宙天文検定)は、星検協会(一般社団法人星空宇宙天文検定協会)が主催する、星空が好きで、宇宙・天文に関心をお持ちの方々に、身近な目標を持って、楽しく学んでいただくための検定試験です。

1年半の延期を経ての2級合格、そして今回の1級へと進みました。

1級は星空エキスパートの目標レベル

当初、星検1級とは、星座観測にすごく詳しい人にしか手が届かないイメージを持っていました。星座に興味あるとはいえ星空観測には縁がない立場では、せいぜい2級までかと。ですが、少しずつコツコツ覚えて、なんとか1級に手が届きました。

ところで、今回1級に受かったのは、「知っている話題が多く出題された」という、運が良かった側面も否定できません。

世界遺産検定の時はリスタも受かってますし、英単語検定も、まあ今思えば対策が万全だったので受かるべくして受かった感があります。

ですが、今回の星検は、もう一度受けても合格できるとは自信を持って断言はできません
いわゆる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。」という格言の「不思議の勝ち」の部類のような気がします。

そこは何とも言えませんが、このブログでは「どのような形でも合格は合格」という主義ですので、素直に喜んでおくことにします。

公式問題集は重要

星検には1級対応の公式の参考書・問題集が存在しませんが、合格してみて振り返った結果、「3級2級対応」と言われていてもやはり「公式問題集が重要」という結論に至りました。

検定試験というものは、通常は級によって出題範囲が明確に分かれている場合が多いですが、星検の場合は、級ごとの出題範囲があまり明確ではありません


各級ともに似たような出題範囲でありながら、「1級は難しい問題が多め」というような難易度調整になっている気がします。

公式サイトの過去問を見てもらえればわかると思いますが、1級の試験問題でも、2級合格レベルの知識があれば解ける問題もそこそこあります。

https://hoshiken.org/info/index.php

とはいえ、「問題集の問題が解ける」だけでは対応は難しいでしょう。
問題を解くだけではなく、解説の細かい部分も熟読するようにしましょう。

今回の試験問題では、ギリシャ神話やメシエ天体を含んだへびつかい座関連しぶんぎ座流星群というあたりの話は、よく見ると問題集の解説に記述があります

まあ、問題集の最後のほうにある分野は出題頻度も高くないので、どこまで深く押さえるかは難しいところなのですが……

主要なメシエ天体と星座の略号・等級・α星

天文観測に慣れ親しんでいる天体観測のエキスパートの人なら話は別ですが、天文初心者からスタートして1級を目指すのであれば、ある程度の力技(暗記)は必要です。

主なメシエ天体の位置、メシエ天体の種類(球状星団、散開星団などの種類)、メシエ天体が属する星座を覚えましょう。

とはいっても、メシエ天体は110個くらいあるので、天体観測初心者にはなかなか覚えきれるものではありません(実のところ私もそんなに頭に残ってません)が、少なくとも

  • 愛称がついているメシエ天体(「プレアデス星団」など)
  • 番号が連続して同じ星座に属しているメシエ天体(「M6とM7がさそり座」など)

は、しっかり覚えましょう。

公式問題集の巻末にも一覧表が載っていますが、メシエ天体については以下のサイトが非常に参考になります。

AstroArts - Messier Guide メシエ天体ガイド

どのメシエ天体がどの種類になるか、一覧表にまとめてみるのも良いかと思ったのですが、この方法は結果的にそこまで役に立たなかった気もします。

まあ、どのあたりの番号に何が多いかのイメージをつかむ参考にはなったのかも。

また、星座の略号最輝星の等級α星の名前はしっかり覚えておきましょう。
うお座であれば「Psc・4等級・アルリシャ」です。

略号と最輝星の等級は公式問題集に載っていますし、α星の一覧もGoogle等で検索すればすぐ出てくると思います。

もっとも、例えば、とびうお座コンパス座ふうちょう座きょしちょう座などのように、日本からほぼ見えない南の星座が出題されることは滅多になさそうなので、そういった星座までは覚える必要はないかもしれません。

とはいえ、88個の星座のうち、それらに該当するのはせいぜい十数個だと思います。
出題傾向を考えると無理に覚える必要はないでしょうが、あえて除外するより、丸ごと覚えてしまうのも一つの手だと思います。


私も、せっかく1級チャレンジするのだから、知らない星座にも触れてみよう、という感じで一通りチェックしました。
まあ、そこは考え方次第ですが……

漢検単検の1級新出語数は3000語。世界遺産検定でも1級だと「2級の範囲+800から900個」になるでしょう。
それらの1級に比べたら、個数としては断然少ないです。

2級を取得してるのなら、既にそこそこの個数を覚えているはずです。1級に挑戦するにあたって、手薄な部分もしっかり覚えなおしてしまいましょう。

なお、覚える方法は人それぞれ、好き好きで良いと思います。暗記の本質は繰り返しだと思いますが、手段は人それぞれで良いと思います。

暗記カードを使うのも良いと思います。


私はセイカ式でした。

暗記対象が2桁個数の星検には非常に相性が良い方法でした。

ギリシャ神話

星検1級に必ず出題されるといっても良い「ギリシャ神話」。

もっとも、出題されるにしてもせいぜい4点前後だと思います。
なので、ヤマを張って、もしヤマが外れたら捨てるのも一つの手でしょう。

ですが、せっかく1級を目指すのだから、その世界を味わってみるのも良いと思います。
どうせなら楽しんで目指しましょう。

私はギリシャ神話については、里中満智子さんの漫画を読みました。

こちらの広告は文庫版ですが、私は電子版を探して読みました。

アルテミスさんが可愛くて凛々しくてかっこ良かったです。
このギリシャ神話の中で一人だけ気に入った人を選ぶとすれば、やはりアルテミスさんでしょう。

男性キャラクターのほうが多いと思いますが、あえて女性キャラクターを選びますか。

はい。このブログの方向性からいえば男性キャラを選ぶのはむしろ不自然だと思います。
美形キャラが多かった中で、メドゥーサさんは怪物っぽくて気の毒でしたね。
FGOアナちゃんが好きだったので、どうしてもメドゥーサさんには同情の気持ちがあります。

あえて本を購入せず、Webで星座の逸話を探して読むのも良いと思います。
ですが、あらかじめ漫画を読んでおくと、人物の映像が思い浮かぶので記憶に残りやすくなる気がします。

なお、試験対策としては「人物名」が重要になります。

おとめ座うお座やぎ座みずがめ座などの元ネタになっている人物の名前はもちろん、星座になっている人(アスクレピオスペルセウスヘラクレスなど)の親族関係、特に「両親」の名前をしっかり覚えておくと良いと思います。

時事問題対策

宇宙開発関連の問題もギリシャ神話以上に頻出なので、ある程度押さえておく必要があります。

宇宙開発に関わる用語や、惑星探査機彗星探査機など、近年行われている探査機の名前などは押さえておいたほうが良いです。

とはいえ、どこまで押さえるべきかは難しいですよね。

星検サイトに載っている過去問を見て、選択肢として登場した用語を押さえておくようにするのが一つの手だと思います。

また、その年の惑星の動きが問われることもありますので、主な惑星が現在どの星座に位置しているかを押さえておいたほうが良いです。

とはいっても、火星のようによく動くものは押さえきれないですよね。
どこまで押さえておくかは難しいところです。

木星以遠のみ押さえて、火星や金星が出題されたら諦める、というのも一つの手です。
もっとも、今回火星が出題されたので、その押さえ方をしていた私は点数を落としてしまいましたが……

まとめ

1級は公式テキストが無いため、「定番の勉強法」が存在せず、人それぞれの戦略・戦術で対応する必要があります。

ざっと書いてきましたが、ポイントをまとめると、私は、以下の押さえ方をおすすめします。

  • 3級2級公式問題集の解説の読み込み
  • 主要なメシエ天体と、星座の略号・等級・α星の暗記(日本から見えない南の星座は任意)
  • ギリシャ神話を漫画などで通読して、星座に関わる人物(その両親を含む)の「人物名」を暗記
  • 過去問の選択肢等で出てきた用語のチェック

これから星検1級を目指してみたいかた、ぜひ頑張って下さい。

今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。

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