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2022年大学入試共通テストの数学IAの難化について【なぎさの勉強あれこれ】

数学・理科・農業等

この前の大学入試共通テスト、数学IAが難しかったと話題になってますね。

受験生はお疲れ様だね……

今年の数学IAの問題は、センター試験から通しても一番難しかったとか ……

問題が難しくてもライバルに勝てばいいんだけどね。そう割り切れるものじゃないか。

ともあれ、今日のあれこれでは、今年の共通テストの数IAの難化について何か語ってみて下さい。

……ということなので、今日は2022年共通テストの数学IA難化について語ってみます。

平均点が低い=難易度が高い

今回難化したという数学IAの試験は、例えば以下のサイトなどに載っています。

共通テスト2024 数学ⅠA問題|共通テスト解答速報2024|予備校の東進
大学入学共通テスト解答公開中!東進の大学入学共通テスト解答速報。数学ⅠAの問題を公開しています。大学入学共通テストの解答速報2024のページです。

平均点は、100点満点中40点を切る可能性もありそうです。

もともと、大学入試センター試験の平均点は6~7割を推移していて、難しくても5割程度。
理系の上位層であれば満点近くを取れる試験とされていました。

もしかして、コロナの影響でしっかり勉強できなかった人が増えたのでしょうか?

平均点が低いからといって「学力低下」に直結させる考えには賛成できません。

受験者が数十人程度、数クラスや数校程度の平均点であれば、それぞれの学力差の影響も大きいかもしれませんが、共通テストは全国で何十万人もが受ける試験。
入試本番ですから、昔も今も、全国の多数の受験生が一生懸命頑張った結果での平均点です。

それだけの多人数が受ける試験では、数学が得意な層も苦手な層もいるはずで、受験生の実力の平均にそこまで大きな変動が起きるとも思えません。

問題の難易度が高まったと考えるべきだと思います。

また、受験から遠ざかっている人が、今年の問題を見て「自分にも解けるから難しくない」と断言するのもよろしくないと思います。
制限時間に追われ、自分の人生の中での重大な試験というプレッシャーの中で、過去の傾向とがらりと変わった問題を解くのと、「難しくなった」という情報を得ながらぬくぬく気楽に解くのとでは全然違うでしょう。

まあ、実際、第二問の後半などは、ビジネス数学検定1級に出題されても不思議はないような面白い問題だとは思いましたが、全体の問題量と制限時間とを考えると非常に厳しいと思います。

共通テストの理念か?

共通テストでは平均点を5割程度に下げるという話も聞いたことがあり、難化させること自体は狙い通りの可能性もあります。

とはいえ、マークシート式の試験で難易度を上げるのは、試験の意義を損なう行為だと思います。

でも、難しければみんな点数が下がるんだし、競争試験なら他人に勝てばいいんじゃない?

いえ、マークシート試験で全体の点数が下がるのは、の要素が強まってしまうので良くないです。

極端な話、問題が全部4者択一の場合に、平均点が30%未満になったとしましょう。
4択なら、全く無知の状態でも25%程度取れる可能性はあります。
実力最下位の人と平均点の人との差がほとんどない試験は、その精度を疑わざるを得ません。

数学は計算の答えをマークする問題も多く、無知の状態からそこそこの点数を取るのは難しいです。とはいえ、グラフや必要十分条件など「択一」形式になっている問題もあり、そういった問題は運で正解する人もそこそこいるでしょう。今回のように平均点が低い場合、実力が点数の序列に正しく反映されていない可能性もありそうです。

さて、共通テストの理念として、「思考力、判断力、表現力を発揮して解くことが求められる問題」という点があるそうです。
思考力を問うには、色々と考えさせる問題が必要だと思います。ですが、今回の問題は文章量が多い割には制限時間が短く、問題量と制限時間が釣り合っていないようです。
どちらかというと、「短時間での情報処理能力」や「反射神経」が必要とされているようです。

まあ、出題側の苦悩が目に見えるようでもありますが……

やはり、センター試験時代のように、「公式さえ知っていれば誰でも解ける問題」「解法パターンを知っていれば解ける問題」「応用的で考えさえられる問題」をバランス良く取り入れた問題のほうが良いと思います。

要は、可能ならセンター試験に戻したほうが良いのでは、ということになります。

来年以降はどうする

とはいえ、今さらセンター試験に戻るわけもないでしょうから、今の高校2年生以降は今年の傾向を踏まえて対策を立てなくてはいけません。

まず言えるのは、今年の難化には批判が集中しているであろうこと。
だから、必ずしも来年も今年の傾向が続くとは限らないわけです。

でも、今年の傾向が続くかもしれません。

個人が考えてもわかりません。

でも、各予備校の講師陣は専門家ですから、色々情報を集めて研究することでしょう。

ですので、来年度に受験を予定している人は、来年度向けのマーク模試最新版の共通テスト向けの問題集で対策をするのが良いと思います。

まあ、古本屋で過去の問題集で済まそうとするのはおすすめできませんということです。

他の人も点数は取れていない

私が去年社労士試験を受けた時、「労一」という科目が非常に難しくて1点しか取れず、通常では不合格の点数でした(通常は3点必要で、難しくても2点が必要なのが通例)。
この時は合格を完全に諦めていたのすが、過半数の人が1点以下だったため、例外的な救済が発生して合格していました。

まあ、この時の問題作成者も批判されたと想像しますが……

今年の受験生で点数が低かった人も、まだ諦めるのは早いです。

他の人も同じくらいの点数しか取れていない人が多いはずです。
受験生の心理として、点数が低ければ志望校を変更したくなる気持ちもわかりますが、それはよく考えたほうが良いと思います。


まあ、数学が「すごく得意」な人でない限り、期待していた得点が取れない人ばかりで、差があまりつかない状態になっていると思います。そして、1次試験で差がつかない場合、それだけ2次試験が重要になります。

まとめ

まあ、今年の数学IA難化は、問題作成側の失敗でしょう。


文系も理系も、数学が得意な人も苦手な人も一律に受ける試験なのに、数学が得意な層だけに焦点を絞った感があります。

二次試験を目指す人は、より一層二次試験の重要さが増したと考えて頑張って下さい。
来年以降の共通テストを目指す人は、最新情報の収集を怠らないようにしましょう。

意見を語ってもらう予定でしたが、後半はアドバイス風になってしまいましたね。

まだ始まったばかりのシリーズで、方向性が定まってなかったですかね。
まあ、徐々にスタイルが決まっていけばいいかと思います。

本日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。

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