皆さんは試験勉強をする時、「語呂合わせ」を使ってますか?
語呂合わせって何ー?
語呂合わせとは、暗記方法の一つです。
例えば「いいくに作ろう鎌倉幕府」という言葉では、「いいくに」の部分で鎌倉幕府成立の1192年を覚えられます。
ダジャレのような物が多いです。
あの、鎌倉幕府の成立は1185年なんだけど… …
え……いや、今のは、語呂合わせがどんなものか、という例を出してみようとしただけでした。
この記事は歴史の記事じゃないのでスルーして下さい。
ともあれ、私は基本的に語呂合わせ推奨派です。
もちろん、目指す試験の性質によります。
語呂合わせを作るのが有利な場合はなるべく使うようにしますが、意味が無さそうな場合にはほとんど使いません。
なお、私が今勉強している社労士試験は、語呂合わせが有効な部類に入ると思います。
語呂合わせの有効な試験は?
どんな試験が語呂合わせに向いているでしょうか。
私が勉強したことのある試験や内容について、試しに分類してみます。
語呂合わせが有利に働く試験
- 正確な暗記が出来ているかが問われる問題が多い試験
- 必要な勉強量が多い試験
- 文系の試験(歴史・地理など)
例:世界遺産検定1級、単検1級、社労士試験、(応用情報処理)
歴史、地理、化学、生物、(地学)
たぶん薬学検定、宅建
語呂合わせがあまり有利に働かない試験
- 数学・物理系の、数式・計算が多い試験(なお化学・生物系には語呂合わせは比較的有効)
- 暗記する量が比較的少ない試験
- 論文(記述式)・面接・実技系の試験
例:数検1級、ビジネス数検1級、簿記2級、行政書士試験
英語、数学、物理、現代文、漢文
たぶん統計検定
ただ、「語呂合わせが有利にならない」に分類した試験でも、私が便利な語呂合わせを知らないだけで実は有利になる場合もあるかもしれません。
今現在の私のレベル感での分類だと思って下さい。
さて、語呂合わせは一切使わないという信念を持っている人もいるようです。
それはそれで素晴らしい信念だと思います。
けど、私の「楽しんで資格検定を目指す」の立場としては、語呂合わせは悪いことではなく、合格可能性を高めるのに有効なら、どんどん使っていくべきと考えています。
語呂合わせのメリットとデメリットを挙げてみます。
語呂合わせのメリット
覚えやすい
まず何と言っても、暗記する内容が語呂合わせによって覚えやすくなるのがメリットです。
インパクトあって面白いものだったらすごく印象に残りますよね。
印象に残って何度も思い出すことで、記憶はどんどん強化されます。
暗記が楽しくなる
暗記を楽しめるようになるなら、それもメリットといえます。
突拍子もない、つい笑ってしまうような語呂合わせを見つけたりして、勉強に夢中になれることがあれば、成績を上げるためにもすごく効果的だと思います。
とはいえ、語呂合わせにはデメリットもいくつかあります。
語呂合わせを使いこなすには、この点を理解しておいたほうが良いです。
語呂合わせのデメリット
暗記するべき内容が増える
普通に暗記する内容のほかに「語呂あわせ」も覚えなくてはいけないと考えると、単純に覚える内容が増えることになります。
自分に合う語呂合わせだったら、「あーあれか」とすぐに思い出せるので良いのですが、自分に合わない語呂合わせの場合、「何の語呂だったか」「それぞれの言葉が何を表しているのか」がわからなくなったりします。
そうなると、語呂合わせの意味を覚えるために余計な暗記が必要になったりします。
最初から素直に覚えたほうが早い、という場合もあるかもしれません。
他人の作ったものは、自分に合うかどうかわからない
語呂合わせ集などを買うのも良いですが、必ずしも自分に合うとは限りません。
それは語呂合わせの優劣ではなく、自分との相性です。
社労士の例を一つ。
「資格の大原」の金沢先生は社労士試験界では有名な先生で、ブログも書いていますし、大原の模擬試験の解説講義もされています。
行政書士試験の時にLECや伊藤塾のカリスマと言える先生を何人も知りましたが、社労士試験ではこの金沢先生が間違いなくカリスマの一人です。
この金沢先生は、ブログや解説講義でいくつも語呂合わせを紹介しています。
便利な語呂合わせだなーと思うことは多いですが、必ずしも全部私の勉強に取り入れるわけではありません。
典型的なものが、雇用保険法の延長給付の語呂合わせです。
延長給付の「個別>地域>広域>全国>訓練」の優先順位は暗記する必要があります。
金沢先生の語呂合わせは、「こっちのヒロシも絶句(だったと思いますがちょっと違ってるかもしれません。すみません)」というような内容です。
だけど、私はこの内容は「チヒロも絶句」という語呂合わせで既に覚えてしまっていました。
私の語呂合わせだと「個別」の部分が無いし、有名な先生が提示したもののほうが良いのかもしれませんが、覚えなおす必要性は感じていません。
つまり、萌えキャラ派としては、男の子の名前より女の子の名前で覚えたいってこと?
い、いや、そ……そんなことが言いたいわけではなく、有名な先生のものであっても必ずしも自分に合うとは限らないってことです。
とはいえ、教わった語呂合わせで覚えられるのなら、それに越したことはありません。
特例による任意加入被保険者が「昭和40年4月1日以前」に生まれた者という内容についての覚え方で「しおじい」(40-4-1)というのも、確か同じく金沢先生に教わったのだと思いますが、この覚え方は私の頭から離れなくなってました。
私は私で「よおし特例」などという語呂合わせで覚えようと思っていたのですが、「しおじい」のほうがずっとインパクトが大きく、あえてオリジナルで対抗する必要を感じなくなりました。
結局のところ、自分に合うもの、自分が楽に覚えられたものは素直に取り込み、覚えられない物は無理しない、と、適度に柔軟性を持つのが良いと思います。
作るのが面倒
自作の語呂合わせのほうが他人の作った物よりも覚えやすいことは多いでしょうけど、片っ端から何でもかんでも作ろうとするのは非常に大変です。
大抵は、作ったとしてもなかなか覚えられません。
結局のところ有効活用は難しい、ということになってしまいます。
オリジナルの語呂合わせを作りたい時は、少しだけ試してみて、うまく作れそうならそれで良いし、
作れなさそうなら語呂合わせに固執せず別の暗記方法を試す、という柔軟性も必要だと思います。
本質の理解の妨げになる
語呂合わせ反対の信念を持つ人は、おそらくこの理由が大きいのではないでしょうか。
語呂合わせは「受験テクニック」であり、それで表面的な暗記をしても真の実力がつくわけではなく、褒められたものでは無い、と。
この意見にも一理あります。
そして、そういう信念を持つ人を説得することは私にはできませんし、説得するつもりもありません。
現実問題として、難関試験を突破するには表面的な暗記だけでは難しいですし、本質を理解しているかが問われることが多いことは事実です。
ただ、難関試験には、暗記するべき内容が大量にあるというのも事実。
自分の判断で、使ったほうが良いと判断したら使えばよいし、語呂合わせも道具としてうまく使いこなせば強力な武器になる、と私は思います。
まとめ
語呂合わせは便利な場面もあるし、そうでない場面もあります。
暗記量が多い試験では、基本的に語呂合わせで覚えたほうが良い場面は多いです。
特に抵抗がなければ、ぜひどんどん使っていきましょう。
ただ、どんな場面でも語呂合わせが便利ということは無く、デメリットが大きい場面も存在します。
そんな時には、語呂合わせだけに固執せず、別の勉強方法に切り替える柔軟性も大切になってきます。
今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。