引き続き「終末トレインどこへいく？」の感想です。
『終末トレインどこへいく？』公式サイト
なお、アニメ感想のページは、記事の性質上、ネタバレ的な要素を含みます。
未視聴のかたはご注意下さい。
ストーリー
アニメの内容をここで書くと著作権法に抵触する可能性があるため、以下の公式サイトから引用します。
ポンタローによって、葉香は装甲列車で連れ去られてしまった。葉香と、ついでに世界を元に戻すため、静留たちはアポジー号に乗って必死に装甲列車を追いかける。そして、静留は再び葉香と向き合う。
©apogeego／「終末トレインどこへいく？」製作委員会
https://shumatsu-train.com/story/12.html
感想
最終回ということで、一連の話に決着がつき、葉香も元に戻りました。
ということで大団円と言っても良いわけですが、世界は完全に戻ったわけではないようです。
まあ当時から年月が経っているわけですから、変化するのは当然ということでしょうけど。
間一髪のピンチも何度もあり、ポチの離反があったり仙人に救われたりして何とか乗り越えたわけですが、ＭＶＰはゾンビの女王黒木なのではという気がします。まあゾンビの人たちもそれなりに意思を持っての行動かもしれませんが、そうだとしても黒木のあの統率力はすさまじいです。
ボタンを持ってくる場面、レールが切れていた場面、電車が傾いた場面と、少なくとも3回は黒木チームに救われています。
まあ、黒木としてはあの世界もそれなりに居心地が良さそうではありましたが、静留たちのために全力でサポートした活躍っぷりは良かったです。
世界が戻った後もゾンビの人たちは黒木を慕っていたようですが、変化の前後で記憶は保たれる仕組みのようですので、黒木の統率っぷりが皆から認められたということでしょう。
大男のポチの離反は、それなりに伏線はあったので特に意外ではなかったです。葉香個人に忠誠を尽くしている様子はあったので、葉香とポンタローとの利害が対立したら葉香につくだろうなとは思いました。
ただ、描写からするとポチの正体はカラスだったようで。
言われてみると言動は人間っぽくない気もしてきますが、そのような伏線があったのかどうか気になるところです。
さて、今回のハイライトは静留と葉香との会話で、静留はもっぱら過去の葉香への失言を気にして謝っていました。
ただ、あの会話はあのタイミングで話すべきことかな、というのは思いました。
結果論かもしれませんがあの時点でポンタローはまだボタン押下阻止を諦めていなかったわけですし、あの場面は葉香にボタンを押させるのが最優先では、と思いました。
葉香に謝るにしても、そもそも葉香に過去の記憶があるかどうか怪しい状態で謝っても意味がない可能性もありますし、これまでの流れから「葉香がボタンを押す」ということで元に戻る可能性が高いという事になっていますから、真っ先にそうするべきだった気がします。
まあ、ボタンを押すことで事態が悪化するリスクがあったのなら話は別ですが……
葉香も静留に呼応して、静留の言動への気持ちや過去の静留への感情を吐露していましたが、どちらかというと静留の言葉があったからこそ出てきた言葉のように見えて、葉香自身は本当はそんなに大して思っていない気持ちが特殊な状況下のために増幅されていたようにも見えました。
まあ、葉香の性格にもよりますが、あの状態でないと本音を言わないだろうからあえて本音を言わせた、という可能性もあるかもしれません。
ともあれ、世界が戻っても記憶が消えるわけではないようですし、本音をぶつけあって仲直り、という流れは良かったと思います。
ということで終了となるわけですが、ファンタジー的なご都合主義っぽい部分も多いとはいえ楽しめたと思います。
晶と、それから終盤の撫子の活躍の印象が強いですが、玲実と、それから静留も主人公ポジションにしては活躍がちょっと少なかったかなという印象でした。
とはいえそれぞれに見せ場はあって楽しかったと思います。
今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。
まだ完全に戻ってない人たちはどうなるんだろう？
ドクターなど有能な研究者がいますし、今後も解決策を探していくのでしょうね。
