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アクション回――リコリス・リコイル「11 Diamond cut diamond」【アニメ感想】

アニメ感想

引き続き、アニメ「リコリス・リコイル」を見た感想です。

  • 「リコリス・リコイル」公式サイト

オリジナルTVアニメーション「リコリス・リコイル」公式サイト
オリジナルTVアニメーション「リコリス・リコイル」2022年7月放送開始!

なお、アニメ感想のページは、記事の性質上、ネタバレ的な要素を含みます

未視聴のかたはご注意下さい。

ストーリー

アニメの内容をここで書くと著作権法に抵触する可能性があるため、以下の公式サイトから引用します。

オリジナルTVアニメーション「リコリス・リコイル」公式サイト
オリジナルTVアニメーション「リコリス・リコイル」2022年7月放送開始!

真島を止めるため、DAのリコリスたちが延空木に乗り込もうとしていた。作戦直前、楠木から千束と連絡がつかないと聞かされたたきなは、急いで喫茶リコリコに向かう。しかし、ロボ太からの脅迫を受けた千束とミカは、人質に取られた吉松の救出へと向かい――。

©Spider Lily/アニプレックス・ABCアニメーション・BS11
https://lycoris-recoil.com/story/?id=ep11

感想

千束の大活躍が見どころとなったアクション回です。

エリカさん、たきなのことを大好きなのは良いですが……
隣に座れたからといって、司令が話している時に話しかけるのはちょっとよろしく無いですね。
第1回の時に人質に取られたのも、エリカの行動の未熟さが原因で起きたことかもしれないと思いました。

とはいえ、基本的に性格はいい子なのでエリカには生き残って欲しいところ。
公式ページのキャラクター紹介に、フキサクラが載っているのにエリカが載っていないのが、死亡フラグのような気がしてすごく不安です。
今回の後半、たきなが離脱表明した時に真っ先にたきなの味方をして抱きしめた行動はエリカらしくて、これで伏線は回収、死亡フラグは消えた、と思いたいところですが……
たきなのポジションを埋めようとするのは良くても、くれぐれも無理はしないで欲しいです。

気になる「千束生存ルート」については、今回のクルミがMVP的な働きをしたようです。
まあ、望みを捨てていなかったのなら飛行機に搭乗する必要も無かったとも思いますが、おそらく、可能性はほとんどゼロに近かったものをクルミ自身も思いがけず発見したのでしょう。

とはいえ、改良型の心臓があったにしても、千束が救われるためにはシンジをはじめとする関係者が同意する必要があると思うのですが、どうするのでしょうか。
クルミなら脅しに近いことをする可能性もありそうです。そのあたりはうまくやると思いますが……
もっとも、話の流れからして、千束本人の意思が一番の難関になってくるかもしれません。

今回はギャグ要素がほとんど無いシリアスなアクション回でしたが、唯一ギャグパート的な役割を担っていたのがミズキさん。
まあ緊迫した状況では、千束の命とどちらが大事かと思いそうにもなりますが、ミズキの言動も決して本音ではなく、あえて意図的にふるまっていたのでしょう。

フキは、わがままな部下を持って大変だと思いますが、「行けよ」の一言でたきなの離脱を認めたところに優しさを感じました。
たきなの意思が固い以上、これ以上連れていくと足手まといになるという判断もあったと思いますが、たきなの必死さに感じるところもあったと思います。
表面上では千束を嫌っていても、千束救出をたきなに託したという側面もあるでしょう。
「たきなが悪い」と切り捨てずに、ごまかす算段を考えているところに温かさを感じます。
まあ、たきなに離脱されたということを上層部に知られると自分の評価が下がるから、という見方も出来そうですけど、私はこのフキの言動は、フキなりの優しさだと思いました。

そして、千束の敵陣突入。
千束の強さにはやはり惚れ惚れします。
「相手を殺さず」「1対多」「地の利」といった数多くのハンデを背負いながら圧倒するその姿は圧巻です。
まあ、これだけの能力を持っているのだし、「殺さない」というこだわりがもったいないというよしさんの気持ちもわかるような気もします。
とはいえ、こだわりがあるからこその千束であることも事実。

一方の真島も、リコリスの延空木ではなく、千束の前に現れました。
真島にとっては、シンジを人質に取った時からの予定でしょうけど、リコリス軍は、真島を倒すために集結していたわけです。
その真島が千束に対峙している事実。
やはり今回は真島とロボ太のコンビ側がDAより一枚上手だったということになります。
以前のバックドアが効果を上げ、楠木司令は翻弄されっぱなしでした。
とはいえ、この作品のタイトルでもあるリコリスがこのまま壊滅するとも思えないのですが、どうなることか。

さて、真島の能力は「聴力」の様子。
暗闇で物をよけて歩いていたところからすると、音の反射などで物の位置などもわかるんでしょうね。
目に頼る必要がある千束に対しても、建物の中の暗い場所では、真島のほうが圧倒的に有利な状況です。

たきなは、独断行動が過ぎるのは確かですが、でも今回いい働きをしました。
千束は携帯を持参しなかったので、最後の場面で鳴ったのはよしさんのものか、そうでなければその場にあった別の人のもののはずです。
まあよしさんの携帯だと思いますが、たきなは裏でクルミと連絡を取ってましたので、仮によしさんの携帯でなかったとしても、あの場所にある携帯番号など当然のごとくわかったのでしょう。


クルミがどうやってあそこまで情報を得られるのかわかりませんが、おそらく世界一の天才ハッカーだからこそ成せる技なのでしょう。
まさに陰のMVP級の活躍です。

三回鳴らしてその後に一回という着信で千束も感づいた様子。
まあ、千束は目がいいので、着信番号が見えた可能性もありますが、鳴らし方がサインとなったと見るのが自然。
完全に「以心伝心」で駆け出した千束。


そして、ドンピシャのタイミングでたきなが飛び込んでくるシーンには目を奪われました。
ここはおそらく、この作品屈指の名場面になりそうです。

着信に出なかったら迎えにくるという以前の発言を守ったたきなにも心が熱くなります。
人工心臓に危害を加えられた時には間に合いませんでしたが、今回は見事に間に合いました。

圧倒的に不利だと思われた千束に強力な助っ人。
真島は相手にしないようなことを言っていましたが、やはり2対1なら全然違うと思います。
特殊な能力こそ無いものの、たきなの腕はリコリスでもかなり優秀なはず。
ここからが勝負、というところで次回持ち越しとなりました。

次回の展開予想

全13回とするなら、残り2回です。

今回の流れからすると、やはりハッピーエンドに向かっているようです。
キャラクターありきの作品ですし、主人公が死んで終わりということはおそらく無いと思います。
もし、命の危険があるのが主人公ではなく仲間の誰かだったら危なかったですが……
それでもミズキ・クルミあたりまでは大丈夫じゃないですかね。

残り2回ですが、次回で今回のいざこざの決着がおおよそついて、しかし千束が重大な決断に迫られる、という感じの流れがまず思いつきます。
「いのちをだいじに」が千束のモットーですから、焦点になるのは、千束が真島を殺すかどうか、というあたりでしょうか。
そして、殺せば自分の命も助かるということもわかった上で、それでも殺せないのが千束だと思います。
そうはいっても結局なんだかんだで千束は助かるとは思いますが、どうなることでしょうか。

世間に知られてしまったリコリスがどうなるかも気になるところ。
制服をガラッと衣替えしてごまかすのが善後策のような気がしますが……

今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。

ふーっ! たきなちゃんかっこよかったね!

たきなさんの行動力、決断力はもちろんですが、やはりクルミさんの情報力やハッカーとしての凄さが際立ってましたね。

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