引き続き、アニメ「トモダチゲーム」の感想です。
なお、アニメ感想のページは、記事の性質上、ネタバレ的な要素を含みます。
未視聴のかたはご注意下さい。
ストーリー
アニメの内容をここで書くと著作権法に抵触する可能性があるため、以下の公式サイトから引用します。
四部が「過去に人を殺している」という陰口に衝撃が走る。
自分はやっていないと必死に訴える四部だったが、信頼を得ることができず単独1位に躍り出てしまう。
一方、ペーパーを提出したのは友一だと確信し、予想だにしない展開に困惑する天智。
そんな中、友一が裏切り者がわかったと言い出し……!?
© 山口ミコト・佐藤友生・講談社/「トモダチゲーム」製作委員会
https://tomodachi-anime.com/story/index.html
感想
いよいよ友一が活躍する回となりました。
1回解決策を提案するもそれが失敗し、ゲーム終盤に「裏切者が自分から名乗り出る方法」を提案します。
まあ、こういった頭脳戦がこのトモダチゲームの面白さなんですが、原作未視聴の人でも内容についていけるよう、わかりやすい描写を期待しています。
さて、「四部が人を殺した」という陰口。
嘘に決まっているでしょうけど、このゲームのルールとして、「嘘だと証明する」ことができないと、その陰口が嘘だと認められません。
ただし、「やっていないことの証明」は、いわゆる「悪魔の証明」といわれ、ほぼ不可能。
救済措置として、四部に説得力のある弁明をさせ、その弁明が「神様アンケート」で過半数の得票で承認されれば、「嘘」だと認めてもらえることになりましたが……
まあ、友一や天智のように頭の回転が速い人だったらこの弁明も即興で何とかしそうな気がしますが、四部にはそれは難しかったわけです。
気になるのは、もしここで「嘘」だと認められた場合、書いた人にペナルティが入ることになる、という話。
この陰口は無記名投票だったはずですが(最後のゲームでの友一の提案の時は、全員あえて記名する提案だったはず)、ペナルティを課すことが可能だということは、運営側で「誰がどの陰口を書いたか」を把握できている前提になっています。
そこまで把握されるなら、怖くて何も書けないと思うんですが、そんなことないんですかね?
参加者の秘密を絶対に漏らさないという信用が運営にあるとも思えませんし……
さて、友一の第一の提案はなかなか爽やかでした。
まあ、「自分の陰口」とはいえそんなに簡単に思いつくか、というあたりが疑問ですが、まあ人に言ったことのない趣味などを言えばいいんですかね。ペナルティは「嘘の証明」をした場合のみですから、証明の難しい適当なことを書いておけば大丈夫そうです。
「同じことを書いてはいけない」というルールも無かった気がします。何も思いつかなければ既に出たものと同じことを書いておけば良いのかもしれません。
ただし、この友一の策は失敗。「10個」の陰口が出てきました。
天智が個数に違和感を持っていない様子ですので、天智は一気に7個書いたようです(四部と天智以外の3人が1個ずつだと認識しているはず)。
3分で7個書くというのはすごい早業ですが、20~30秒で1枚くらいは書けるものでしょうか。
まあ書くだけなら「○○は○○」と書けばいいわけですから、嘘の証明ができない内容を思いつきさえすれば何とかなるかもしれないです。
さて、志法がゴールの一マス手前に到達しました。
ここで友一からの提案。
もちろん、友一としては、志法でなく四部やゆとりがゴール直前に到達した場合でも提案したことでしょう。
そして、このゲームは1ターンにつき最大5マス進みますから、志法が仮にゴール2~5マス前に到達した場合にも提案していた可能性が高いと思います。
もしそこでスルーして、志法が5マス進むことになったらゲームが終わってしまいますからね。
たまたま直前になったのは運が良かったと思います(まあ友一が何か小細工をしていた可能性もありますが……)
友一の提案は、全員が記名の上で、自分自身がトモダチゲームに申し込んだと書く、というもの。
トモダチゲームに申し込んだ人はもちろん裏切者1人。
5人中4人が嘘ですから、4人がペナルティで先頭に飛ばされ、その4人で揃って次のゲームに進もうという話です。
記名投票ですから、書かなかった人がいた場合、裏切者がわかってしまいます。
天智はやむを得ず友一の指示通り書くのですが……
なんと、友一の指示通り書いたのは天智一人だけ。
この場面がこのゲーム最大のカタルシスのシーンと言えるでしょう。
天智と入れ違いにボックスに入ろうとする時の四部の会心の笑顔が印象的です。
友一から話を聞いて、今まで自分たちを苦しめていた裏切者がようやくわかった安心感でしょう。
そして、投票結果が公表された時の志法やゆとりのジト目もかなり好きです。
この時点では、前回の志法とゆとりの対立が本気か演技かは断言できませんが、少なくとも現時点では、裏切者以外の関係は和解できたような安堵感があります。
何らかの策に引っかかって裏切者が暴露された、と。
正義が勝った的なカタルシス感。
とはいえ、なぜ裏切者がわかって、どうやってハメたのか、という謎は残ったまま次回へと繋がりました。
ここはさすがに次回の解説編を見たくなるところです。
それにしても月野さん、前回、友一が仕掛けをしているようなことを言っていた気がしますが、今回の驚愕ぶりからして、やはり気付いていなかった部分があった様子。
ということは、前回のセリフは単なるハッタリだったか、それとも「3つの仕掛け」のうちの一部だけを気付いていて、そのうち最も大胆な仕掛けを今回気付いて驚愕したか。
いずれにせよ、結果的に最終ターンでは天智の暴露しかなかったわけですが、このままだと志法1人でゴールとなってしまいます。その結末は次回に持ち越しました。
楽しみなところです。
今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。
前回が息苦しかったし、犯人が見つかって良かったよね!
今となっては、前回の喧嘩も本気だったのか怪しいですけどね。