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屈指の鬱展開――トモダチゲーム[第11話]「君には“大事なもの”がないって本当?」【アニメ感想】

アニメ感想

引き続き、アニメ「トモダチゲーム」の感想です。

TVアニメ「トモダチゲーム」公式サイト
TVアニメ「トモダチゲーム」日本テレビ他にて2022年4月5日(火)深夜放送開始

なお、アニメ感想のページは、記事の性質上、ネタバレ的な要素を含みます

未視聴のかたはご注意下さい。

ストーリー

アニメの内容をここで書くと著作権法に抵触する可能性があるため、以下の公式サイトから引用します。

オハナシ|TVアニメ「トモダチゲーム」公式サイト
TVアニメ「トモダチゲーム」公式サイト

グループを陰から操っていた真の天才・京によって、見事天智を見つけ出したKグループ。

同じ頃、“最悪の状況”に陥った友一は、ある人物へと電話をかけていた。第3ゲーム「友情かくれんぼ」の結末は――

一方、ゲームから一時離脱し学校に戻った志法、四部、ゆとり。そんな3人を迎えたのは、クラスメイトの冷ややかな視線だった。

© 山口ミコト・佐藤友生・講談社/「トモダチゲーム」製作委員会
https://tomodachi-anime.com/story/index.html

感想

さて、今回は第3ゲームが終わり、話が新たに展開するのですが、このあたりは作品中でも屈指の鬱展開の場面だと思います。

この第3ゲーム、圧倒的に不利な状況から活路を見出して勝つという展開は良いのですが、結末についてはおそらく賛否両論、むしろ「否」の意見のほうが多いと思います。
まあ、そもそもが圧倒的な戦力差の不公平なゲームで、なおかつ相手には頭のキレる天才がいる状況ですから、こういった卑怯な手段でも使わない限り勝てないということでしょう。

友一が取った手段は百太郎を人質にした脅迫ですから、少年漫画の主人公としては容認できない、むしろ後でやられる悪役タイプの敵が使いそうな手段だと思います。
なので、Kチームのキャプテン十蔵が友一を殴った気持ちには共感できますし、万里千聖の言う通り、キャプテンがギブアップボタンを押したことは正解だったと思います。

万里がのお尻をぶったシーンはコミカルで良かったと思います。京が頭が上がらない人物など滅多にいないですからね。
今回のゲームの流れでは残念ながら存在感が薄かった万里ですが、最後に面目を保った感があります。

まあ、京の作戦は良かったのですが、最後に友一たちから目を離して全員で天智を探しに行ってしまった事が致命的なミスでした。「ギブアップボタンを持っている十蔵に友一が連絡を取れる」という事実を軽視してしまいました。まあ、キャプテンの忍耐強さを信頼していたのでしょうけど、友一の悪辣さが上回っていたということですね。

主人公チームが卑怯な方法で勝つという後味悪い展開ですが、万里のおかげで爽やかに締まった感はあります。

さて、後半の展開は、本作品でも屈指の嫌な展開です。
四部は本人の様子からして無実でしょうけど、トモダチゲームの大きな力によって罪を押し付けられてしまった様子。
さらに、友一はゆとりに対してあえて暴言を吐いて仲間から外そうとして、そのゆとりが人質にされてしまうという、見ていて心が苦しくなる展開です。

まあ、これまでの描写からすれば、「友一はあえて心にもない暴言を言ってゆとりを切り離そうとした」ということは読み取れるでしょう。
ゆとり本人は、冷静に考えればおそらく真意に気付くことができるとは思いますが、とはいえショックな発言だったと思います。

このあたり、BLEACHの破面編で織姫が戦力から外された場面を思い出しました。まああの時は織姫が特殊な能力を持っていたから外されたわけですが、心にもないことを言ってあえて仲間から外して、その離れたことが裏目に出てしまうあたりの流れは似ている気がします。


まあ仲間から外さなかったら誘拐されることもなかったかと言われると、それは不確実ですが……

ともあれ、今回が第11話なので、残りはおそらくあと1回。
ゆとり誘拐の件が終わるあたりまではさすがに進むでしょうけど、四部の件をどうするかという話には入らなそうです。
さすがにそれでは中途半端なので、ぜひ続きも期待したいところです。

今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。

「負けたことがあるというのが財産になる」って、誰のセリフだっけ?

スラムダンクの王者・山王工業の監督のセリフですよ。万里さんは漫画のセリフが好きそうで、楽しそうな登場人物でしたよね。

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