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漢検1級(日本漢字能力検定)【チャレンジした資格検定を振り返る】

国語・英語等

さて今日からは、これまでに取得した資格や検定試験を振り返って書いていこうと思います。

まずは漢字検定の1級から。

漢検1級の体感的な難易度は、現時点で私が合格した資格・検定の中で一番難しいんじゃないかなと思います。

行政書士とかのほうが難関じゃないの?

まあ、行政書士試験は人気資格だから、教材も充実していて対策しやすいし。

漢検だって人気あるよー! 

準1級以下の教材はそれなりに多いけど、1級は少ないからね。

合格ラインの近くまで来てからが長かった

準1級はあっさり合格しました。たしか170点台だったと思います。
まあ、高校時代も漢字はそこそこ得意だったし、準1級はそこそこの勉強でいけました。

そこそこの勉強って?

市販の準1級用の問題集を繰り返し何度も解くことだね。

準1級であれば、市販の過去問中心の勉強で勝負になると思います。

もちろん勉強せずに受かるほど甘くはないですが、きちんと問題演習を繰り返していけば何とかなるでしょう。

ですが、漢検1級にはなかなか受かりませんでした。

数えてみましたが、私は6回以上は落ちてます。

6回! 意外に根性あるんだね

いやいや、世の中には2桁回数チャレンジしてる人もいるし、何十回も合格し続けてる人もいるって話だよ。

6回「以上」と曖昧なのは、学生時代に何度受けたかはっきりしないためです。

漢検1級は今も昔も200点満点で、合格ラインは160点です。
読みが1点。書きが2点。
8割取れないと合格しません。

私は以下の得点状況でした。(学生時代の記録は残ってないので、この表のほかに何回か落ちてるはずです)

2006/6/11 1級144/200
2006/10/29 1級158/200
2007/2/4 1級159/200
2007/6/10 1級156/200
2007/10/28 1級159/200
2008/2/3 1級163/200

158点は、あと「書き取り1問」正解していたら合格していた、というギリギリのラインです。

158・159・156・159点。

ものすごくデジャブ―を感じるのは、最近社労士試験でこういった感じの不合格をしているためでしょう。

こういった「あと一歩」で落ちると、次は受かるだろうと思って繰り返して泥沼にハマっていくんですよね。
まあ、損切り出来ない性格なのかもしれないです。

とはいえ、漢検は年3回あるのが社労士試験とは全然違うところです。
数か月後には再チャレンジができます。

いつかは受かると信じて繰り返した結果、本当に受かりました。

漢検1級の問題形式(合格当時と最近とで変化したか)

私が受けたのは13年前ですので、漢検の最近(2021年)の問題と比較して、問題形式がどう変わってきたかを見てみます。

最近の問題については、こちらの公式サイトの問題を参照しました。


https://www.kanken.or.jp/kanken/outline/degree/example.html

私が合格したのは、2008年2月3日でした。

当時の問題は、大問が10問でした。1問ずつ私の得点とともに振り返ってみます。

  • 問題1:漢字の読み  音読み:18/20点 訓読み:8/10点

私は26点ですが、合格するには9割くらい欲しい問題になります。
やはりこの後の応用的な問題が難しいので、基礎力を見る読み書きは9割近い高得点が求められます。
26点なら8割を超えているので、勝負にはなる点数です。

ここの問題は、現在も音読みが20点、訓読みが10点で変わってないですね。
問題のレベルもまあ差はないと思います。

  • 問題2:漢字の書き:24/30点

ここも9割近く欲しいジャンルでした。合格ギリギリのレベルでは、読み問題よりも書きの問題で稼ぐ必要があります。
8割ぴったりというのはちょっと痛いところです。

なお、ここは、現在は20問、40点になっています。次の「国字」と統合されて、書き問題のうち2問が国字になっているようです。
国字は1級の中では易しい問題に属しますので、相対的に難しくなっていると言えます。

  • 問題3:国字:10/10点

ここはきっちり満点を取りたい問題でした。
国字は現在は問題2に統合されて出題数が減っています。

  • 問題4:語選択:8/10点

ここは現在では問題3になっていますが、出題数は同じです。
まあ、そんなに難易度は変わってないと思います。合格には4題は取りたいです。

  • 問題5:四字熟語 書き:14/20点 意味:10/10点

ここも満点は難しく、8割取れれば上々でしょう。
現在の問題4は、問題形式が変わっていて、「書き」が20点なのは同じですが、意味から四字熟語を選択してそれを読む形式が2点ずつ5題あるようです。

読まなくてはいけない分難易度が上がっていますが、合格するなら読まなくてはいけない漢字のようです。意味がわかるかは別問題です。

  • 問題6:当て字:7/10点

ここは7点取れれば良しとすべき問題です。
満点は狙えないでしょう。

現在の問5もそんな雰囲気ですが、何だかさらに難しくなっているようにも見えます。

  • 問題7:熟語の読みと訓読み:8/10点

文章中ではなく、熟語と訓読みを単独で読む問題です。
特に訓読みのほうは、文脈から判断ということが出来ないので非常に難易度の高い問題です。
ただ、読みなので配点は低く、そこが救いです。
ここが8割取れるようなら合格が見えてきます。

現在の問6もそんな感じでしょう。ここの難易度は昔と変わってないと思います。

  • 問題8:類義語・対義語:14/20点

対義語と類義語を書く問題です。
読み方のかなが語群にあり、その中から適切なかなを選んで漢字に変えて記述します。

今の問7も形式は同じです。
問題例を見ても今の私は答えが全く思い浮かばないんですが、単に忘れているだけなのか、それともやはり難易度が上がっているのか。

  • 問題9:故事・諺:18/20点

故事成語やことわざの漢字を書く問題です。
曲者揃いの1級の問題の中で、おそらく国字に次いで点数の取りやすい部類に属すると思います。

今の問8も形式は同じです。今は合格ラインに届く自信は全くありません。

  • 問題10:文章題 書き:16/20点 読み:8/10点

主に昔の文学の文章中の漢字の読み書きになります。
1級を勉強し始めた頃は非常に苦手意識がありましたが、何度もチャレンジするうちに、徐々に安定した点数が取れるようになってきました。

今の問9も形式は似たような感じです。

経験を積めば伸びるジャンルだと思います。
ここで8割安定するようになれば合格間近でしょう。

ちなみに、私の合格時の点数は163/200点でした。

ぎりぎり合格だけあって、多くの分野で『合格者平均点』より得点が低かったです。
リピーターさんはすごいです。

今思うと、本当にギリギリの勝負をしてました。
よく心が折れなかったものだと思います。

まあ、この時は世の中にある資格をよく知らず、「学生時代に受けた検定の最高峰」ということしか見えてなかったです。

とはいえ、これが今も続く「1級取得」の第一歩でした。

それにしても、まだ13年しか経ってないんですね。もうだいぶ昔のような気がします。

もし再度受けるなら

私は1級を持っていてリピーターになる気はないですが、もし再度1級を目指すなら、こう考えます。

  • まず頻出分野を固める
  • 次に、「読み」を中心に実力底上げを目指す

漢検1級の範囲は広く、雲を掴むような話になってきますが、よく出題される言葉とそうでない言葉の差は間違いなくあります。久々に過去問を見た今もそう感じました。

なので、過去問や市販の問題集に出題されている問題を覚えこむことが最優先になります。

問題集はどれか1冊という話でもなく、1級であれば、手に入るものは一通り手に入れたほうが良いと思います。

また、頻出問題を押さえた上での話ですが、今の私であれば、書きよりも読みを重点的に底上げすると思います。

書いて書きまくる勉強法だと結構時間を食いますが、色々な資格や検定を経験した上で、暗記には「繰り返し回数」が重要だということが身に染みてわかってきました。

書く勉強よりは読む回数を増やす勉強のほうが、ずっと効率よく頭に入るように思います。

でも、書き取りの勉強は、書いて覚えるしかないんじゃないの?

書き方を思い出せればOKってやりかたもあるし。

それって試験に対応できるのかなー?

まあ、書く練習を全然やらないのはまずいけど、暗記には繰り返し回数だからね

それと、漢検1級に特化した問題出題のWEBサイトを見つけて、そこの問題にお世話になることも考えます。
漢検はメジャーですので、1級といえどさすがにありそうな気はします。

まとめ

漢検1級については、私が受けた13年前と今とでは、以下の部分が変わっています。

  • 国字の出題割合が減って、その分書き取りの問題が増えている。
  • 四字熟語のうち意味を選ぶ問題が、「意味に合う四字熟語の読み方」に変わっている。

それ以外の出題形式は変わっていないように見えますが、出題されている漢字の難易度は全体的に上昇しているかもしれません。

とはいえ、運ゲー要素は低めの試験だと思います。

決められた範囲の漢字の読みが全部頭に入ってしまえば、当て字などを除いては理論上は読めるはずですし、書き取りは出題されやすいものと出題されにくいもので濃淡が結構はっきりしています。

合格点ギリギリまで頑張れたのなら、あきらめず受け続けることが出来ればきっといつか受かります。
と、綺麗な感じで締めておくことにしましょう。

今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。

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