PR

環境計量士試験の濃度関係と騒音・振動関係の難易度を比較する

数学・理科・環境等

さて、一昨年12月に環境計量士試験濃度関係、昨年12月に騒音・振動関係の試験を受けて合格しました。

ということで、今日は環境計量士試験について何か書こうと思います。

プロフィールのページの「環境計量士」の行にリンクを貼るための記事だね?

はい、不動産トリプルクラウン電気通信主任技術者の行と同じようにリンクするための記事です。
さて、どうしましょうか。

難易度比較で良いのではないでしょうか。個人的難易度では、この二つの試験の難易度にかなり差があるように書かれていますよね。

そうですね。
同じ環境計量士試験でも、濃度関係の時は不合格の可能性をかなり感じていたのに対して、騒音・振動関係の時はそれほど心配していなかったという結果がその差に表れています。

科目免除があったからじゃないの?

確かに「騒音・振動関係」の時は共通科目の計量関係法規・計量管理概論が免除でしたが、それを考慮した上でやはり濃度関係のほうが難しいと思いましたよ。

計量関係法規は化学などに比べると勉強すればするだけ安定する印象がありましたし、計量管理概論については、当時でも統計関連に全く無知というわけでもありませんでしたので、比較的点数が取りやすい科目だと思っていました。

環境計量士試験は2科目合計の点数で合否を判定する方式ですので、どちらかが失敗してももう一方でカバーできるという点もやりやすい要素でした。

ということで共通科目はあまり心配しておらず、共通科目だけなら難易度「普通」で問題ないところですが、個別の科目に難易度の差があったと思います。

以下では、濃度関係の「環境関係法規及び化学に関する基礎知識」「化学分析概論及び濃度の計量」と騒音・振動関係の「環境関係法規及び物理に関する基礎知識」「音響・振動概論並びに音圧レベル及び振動加速度レベルの計量」を比較してみます。

科目ごとの難易度比較

濃度関係と騒音・振動関係の、個別の科目について、お互いの環境関係法規の難易度は大して変わらないと思いますので、まず化学と物理のそれぞれの基礎知識の分野を比較してみます。

まず、騒音・振動関係の物理のほうは、ほとんど高校物理の範囲だったと思います。まあ厳密には高校物理の知識では解けそうもない問題もいくつかありましたし、私が受けた時は難化していた印象もありましたが、そうはいっても高校物理が得意な人は十分合格点近くの点数は取れそうな印象はあります。

一方、濃度関係の化学のほうは、高校化学の知識で解ける問題も多少はありますが、高校化学を逸脱している部分のほうが印象が強いです。エンタルピーやエントロピーなどは大学化学だと思いますし、原子軌道の話も高校では深入りしないように思います。有機化学も高校では後半のほうでようやく入門という感じですから、求核とか求電子とかは大学化学の範囲のような気がします。

まあ、大学化学の内容は高校の延長というイメージも多少はありますが、大学物理の内容のほうは微分方程式が全開ですから、大学物理の範囲は大学化学に比べてマークシート式の試験には出題しづらいという事情はあると思います。

ともあれ、濃度関係の化学と騒音・振動関係の物理とを比較すると、高校と大学とどちらの範囲が多いかという点を考慮しても、濃度関係の化学のほうが難しいと思います。

続いて、「化学分析概論及び濃度の計量」と「音響・振動概論並びに音圧レベル及び振動加速度レベルの計量」の比較ですが、これも「化学分析概論及び濃度の計量」のほうが覚える内容が多くて難しい気がします。
私は濃度関係を受ける前に公害防止管理者水質一種、騒音・振動関係を受ける前に公害防止管理者の騒音・振動関係を勉強していたのですが、それぞれの公害防止管理者試験との落差は、やはり水質一種と濃度関係のほうが大きかったです。

仮に水質一種のほかに大気一種も勉強していたのなら話は違ったかもしれませんが、大気一種は水質一種よりも難しいという評判もありますし、それを踏まえて公害防止管理者試験との比較という意味でも濃度関係のほうが難しかったと思います。

まあ、化学系科目は暗記するべき内容が多いため未学習の部分は全然わからないということになりがちで、物理系は計算で解く問題が多いため一度解き方を身に着ければ安定する内容が多いというのはあるでしょう。このような、化学と物理の問題の性質の違いも、そういった難易度の印象の差の理由かもしれません。

ということで、共通科目以外の科目はいずれも、「濃度関係のほうが騒音・振動よりも難しい」ということでこの場の結論としたいと思います。

以上となります。ここまでお読み下さりありがとうございました。

免責事項 この記事の内容は個人が勉強のために調査した内容を記載したものであり、正確性を保証するものではありません。当記事の内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
タイトルとURLをコピーしました