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プロ編?――ガールズバンドクライ 第12話 空がまた暗くなる【アニメ感想】

アニメ感想

引き続きアニメ「ガールズバンドクライ」の感想です。
元ネタのプロジェクトをよく知らない状態での初見での感想になります。

『ガールズバンドクライ』公式サイト

アニメ「ガールズバンドクライ」公式サイト
アニメ「ガールズバンドクライ」の公式サイトです。キャラクター情報やMV等のコンテンツをご紹介!キャストやスタッフ情報もこちらで確認できます。

なお、アニメ感想のページは、記事の性質上、ネタバレ的な要素を含みます

未視聴のかたはご注意下さい。

ストーリー

アニメの内容をここで書くと著作権法に抵触する可能性があるため、以下の公式サイトから引用します。

STORY | アニメ「ガールズバンドクライ」公式サイト
アニメ「ガールズバンドクライ」の公式サイトです。キャラクター情報やMV等のコンテンツをご紹介!キャストやスタッフ情報もこちらで確認できます。

野外フェスで爪痕を残すことに成功し、事務所と正式に契約した仁菜達。アルバイトを辞め、5人のプロとしての本格的な曲作りが始まる。プロとして生き残っていくためにそれぞれの思いが交錯する。

©東映アニメーション
https://girls-band-cry.com/story

感想

仁菜たちトゲナシトゲアリのストーリー。前回までがアマチュア編だとすれば今回からはプロ編です。
と言いつつ、今期はおそらく全13話でしょうから、プロ編は今回と次回のみということになりそうですが。

仁菜は最初は全くの初心者でしたし、メンバーが5人揃ったのも第6話という中盤だったので、正直、今期中にプロになってからの話までするとは思いませでした。潔いほどにテンポの良い作品だと思います。

今回は、プロになって最初の曲作りと、ダイヤモンドダストからの対バンの申し出の二つのテーマがありました。

エンジニアの中田さんなどのサポーターが登場しました。一気に4人紹介されましたが4人とも似たような名前・体型の男性だったので覚えにくいなと感じたのですが、覚えにくいこと自体がネタでした。
桃香も名前を間違えていましたが、最後に仁菜も間違えそうだなと思ったらやはり間違えてました。


中田さんたちの登場時、トゲトゲに対して好意的なのかそうでないのかがよくわからずちょっと心配でしたが、最後の曲への個人的感想を聞くと、基本的に好意的なポジションだったようです。
メンバーで曲の方向性にういて議論している時は基本的には口を挟まず(アドバイスはしているかもしれませんが)、出来上がった作品に一言好意的な感想を述べるにとどめるのはプロだなと感じました。

さて、ダイヤモンドダストからの対決の申し出ですが、これはヒナの意向でしょうか。ヒナ以外のメンバーは桃香に対してそれほど悪印象を持ってるようにも感じられず、叩き潰したがってるとも思えないです。
ただ、叩き潰すというのはトゲトゲメンバー側の解釈であり、ダイヤモンドダスト側は知名度を上げるチャンスをくれているという気持ちもあるかもしれません。
「勝ったほうがドラマの主題歌」というのはどういう状況でしょうか。トゲトゲとダイダスの曲調が似ているならともかく、今までの描写からすればこの2バンドの曲は結構違うと思います。仮に最初にドラマの予定があってその曲を決める状況だとすれば、想定と違う曲が選ばれるリスクもあります。
なので、「ドラマの主題歌」という点だけ決まっていて、ドラマ自体は勝者が決まってから決定する、ということでしょうか。まあダイダスが勝つ想定の出来レースだからドラマの案も既に決まっているというのはありそうですが。

受けるべきかの多数決で、仁菜の他にルパが賛成派だったのが興味深いです。また、はルパの意見には反対しないような印象もあったので、智とルパの意見が分かれたのも興味深いところ。
私としては、受けたほうがメリットが大きいように思います。
そもそも人気バンドのダイヤモンドダストの対戦相手になるというだけでも大きく知名度はアップするでしょう。勝敗が決まるとはいっても、人気バンドとデビュー間もない新人バンドで人気バンド側が勝つのは当たり前。負けて元々。万が一勝つようなことがあれば大きな話題になるという、ローリスクハイリターンの戦いです。
「こういう企画が出てくるということはこの新人バンドには何か秘めた物があるのかな?」と思われる効果もあるでしょう。
気になるのは「負け」を受け入れられるかという気持ちの問題くらいのような気がします。

話が一旦「辞退」の方向にまとまったので、これは本当になかったことになるのかな、とちょっとびっくりしました。現実世界ならともかく、こういうアニメ作品で一旦持ち上がった面白そうな企画が白紙になる展開は珍しい気がします。
ですが、やはり「受ける」という方向になりそうです。

もっとも、勝負とはいっても出来レース感があるのは否めません。
本当にライブで勝負をつけるなら、「両方のバンドを聴き比べて投票する」くらいでないと、ライブの勝負とは言えないでしょう。
チケットの売り上げや動員数での勝負というのは、桃香に言われるまでもなく、ライブの内容には無関係なバンド人気の勝負になります。

ただ、ダイヤモンドダスト側がこういう形式での勝負を申し出たということは、「ライブの中身での勝負では負ける可能性がある」と考えている可能性がありそうです。
勝負の形式を知っている人であれば「ライブの内容には無関係な事前人気の勝負」ということがわかるでしょうけど、単に「ライブの勝負でダイヤモンドダストがトゲナシトゲアリに勝った」とだけ聞くと、ライブの内容もダイヤモンドダストのほうが良かった、と思う人も出てくるでしょう。
おそらくダイヤモンドダスト側は、トゲナシトゲアリが将来的に自分たちの脅威になることを予想して、自分たちが絶対勝てる形式での勝負を申し出たのだと思いますが、どうでしょうか。

後半の神社の場面あたりでの仁菜桃香のやり取りは凄く良かったと思います。
泣ける、とはちょっと違いますが、心が熱くなるのを感じました。
桃香が悩んでいることを仁菜が指摘していましたが、桃香のことが好きだからこそ良く見ているというのがよくわかります。
その後の流れも、メンバーの一体感みたいなものを感じました。
名場面の一つだと思いました。

次回の展開予想

全13回だとすると、次回が最終回ということになります。
当然ながらダイヤモンドダスト対トゲナシトゲアリの対決が描写されると思います。

ダイヤモンドダストが先行ですが、こういった対決物の物語は基本的には後攻めが勝つことが多いですから(個人の感想です)、トゲナシトゲアリにも十分勝機がある、と言いたいところですが、さすがに「動員数」では正攻法では勝てないでしょう。
ダイヤモンドダストのライブ後に何かをやって、その参加者ほぼ全員を翌日にも来させることが出来れば、元のトゲナシトゲアリのファンが加わることで勝つことが出来るでしょう。とはいえ、「勝負」だと知っていてダイダスを勝たせたいダイダスファンがそう簡単に策に乗るとも思えません。
「勝敗」という点でいえばトゲナシトゲアリが勝つことは無理だと思います。このあたりはリアルに描く気がします。

ただ、そうはいっても「勝てるのではないか」と思わせるくらいの粘りを見せるか、または「勝負はダイダスの勝ちだけど内容ではトゲトゲの勝ち」というような、トゲナシトゲアリにとって悪くない結果を残すような結果になりそうな気がします。

仁菜ヒナが和解するかどうか。
何となくですが、和解すると仁菜の良さが減ってしまう気がするので、基本的には和解はしないと思います。
まあ、実はヒナも過去を後悔している部分もある、あたりが落としどころでしょうか。

ヒナを最大限に買い被るなら、実はヒナが過去を後悔して仁菜に謝りたくて、そのために今回の対決企画を持ち出して何らかの策でトゲナシトゲアリを勝たせるつもりだった、という話もあるかもしれません。まあこれはガールズバンドクライらしくないオチのような気もしますが、どうでしょうか。

今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。

すばるちゃんのおばあさんのファンを連れてきたら観客数でも勝てるんじゃないかな?

いえ、安和天童さんのファンでロックも好きという人はそれほど多くはない気がしますが……

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