引き続き、アニメ「トモダチゲーム」の感想です。
なお、アニメ感想のページは、記事の性質上、ネタバレ的な要素を含みます。
未視聴のかたはご注意下さい。
ストーリー
アニメの内容をここで書くと著作権法に抵触する可能性があるため、以下の公式サイトから引用します。
ゲーム開始から2日間スタート地点から動かなかった友一が、突如Kグループへの寝返りを希望。
隠れている天智を見捨てるかのような提案に困惑するKグループは、寝返りを認めるかどうかの判断をキャプテンに委ねる。
そんな友一を信じて隠れ続ける天智だったが、いよいよ体力は限界へと近づいており……
© 山口ミコト・佐藤友生・講談社/「トモダチゲーム」製作委員会
https://tomodachi-anime.com/story/index.html
感想
今回は今までのストーリー中でも、比較的面白い場面だと思います。
第一・第二ゲームは「味方の中に裏切者がいる」という暗めの要素がありました。
特に第二ゲームは、実際には友一の作戦通りの展開だったとはいえ、表面的には友達同士の喧嘩や陰口の言いあい、と、策を知らない状態では見るのも辛い展開でした。
それに対して第三ゲームは対戦形式。
味方に裏切者がいるわけでもなく、相手を倒せばよいわけです。
前回は圧倒的に不利で敗北必至と思われた状況でしたが、今回はそこから勝利へ向けてどうやって道を切り開くかという流れ。とても楽しみな場面と言えるでしょう。
友一がKチームに対して、自分の寝返りの可否判断をキャプテンに委ねた点について煽ってましたが、あれは挑発そのものが目的で、友一本人としては本心からのセリフではなさそうです。寝返りを認めるのは「部外者を自分のチームに加入させる」行為。むしろ代表者の耳に入れずに勝手に決めるほうが非常にまずいと思います。
さて、今回の見どころはマリアの活躍。
Kチームの誰を標的にするべきか、誰が見張りを担当するかなどは友一は事前には知らなかったはずなので、マリアの行動に台本などは無く、ほとんどアドリブのはずです。
ですが、水浴びして百太郎の気を引き、気付かれたら即着替えて、友一の声を聞いて駆け出すといった友一のメリットになることをしっかり実行。助かってからもあえて千聖にお礼を言うなど、運営の一員だけあってすごい機転です。
マリアの水浴びシーンの描写にも気合いが入ってた気がします。それにしても、あの場面から二人が駆け出すまでほとんど時間がありませんでした。百太郎に水浴びに気付かれた時、「作戦決行の時期かもしれない」ととっさに気付いて、自分が濡れているのは気にせずささっと服を着たと思われますが、素晴らしい判断力です。
まあ、運営なのに片方のチームの味方をするのか、といった点が気になるかもしれませんが、マリアが友一に真剣に協力しているのは「チームに入った以上はチームの勝利を目指さないと不自然」という合理的な理由と、「普通に負けると思っていたけど友一の作戦に乗って勝てるならそれも面白い」といった本人の楽しみの理由とがあると思います。
友一と天智の会話も良かったと思います。
天智の、もし自分が根性無しでボタンを押していたらとの問いかけに対する、友一の「押さなかったじゃないか」のセリフはじーんと来るものがありました。
そして、場面は飛んで百太郎の寝返り宣言。
マリアの影響かもしれないことが示唆されていますが詳しくは次回。この引きもうまいです。まあ原作通りなのですが……
千聖への嫉妬? いやでも熱くて真面目そうな百太郎がまさか、と思わせたり、寝返ったらチームバランスがどうなるのかと考えさせられたりと、興味深い流れでしょう。
今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。
マリアちゃん、がけから落ちてたらどうなったんだろう。
落ちても軽いけがで済む、というセリフはありましたが、百太郎君としては放ってはおけないでしょうから、足止めにはなったでしょうね。