さて、今日はビジネス数学検定試験について振り返ってみます。
ビジネス数学検定試験を受けたのは令和元年12月。
行政書士試験や法学検定を受けた年の年末です。
正直なところ、「この試験に向けた勉強」をした記憶がありません。
おそらく、受験機会が多い試験だし、まずはチャレンジという気持ちで受けて、運良く受かったからそのまま放置、という状態だったと思います。
まあとはいえ、残っているメモから、仮に再度受検するならどうするかを振り返ってみようと思います。
ビジネス数学検定とは
ビジネス数学検定と数学検定って似てるの?
ビジネス数学検定と数学検定とは性質がかなり違います。
ビジネス数学検定と「数学」という文字が入っていますが、因数分解や積分といった高校数学で習うような内容はあまりありません。
「因数分解や積分」ですか。ピンポイントな表現ですね。
まあ、「確率」「統計」はかなり大きく絡んでますし、「漸化式」「微分」といった内容も関係ないとは言い切れません。
ともあれ、数学検定とビジネス数学検定は方向性がかなり違います。
「ビジネス数学検定」とは、主に、ビジネス現場を想定した、数値に関わる能力を測る検定です。
ビジネス数学検定は、インターネットで受検できます。
CBTとも違い、自宅で受検することができます。
年に6回、それぞれ1ヶ月くらいの実施期間があり、その期間内にネットで受検する形になります。
まあ、「偶数月に受けることができる」というイメージです。
カンニングなど、ルール違反となる事項は特に書いておらず、そのあたりは常識で判断して下さいということでしょうか。
持ち物に「表計算ソフト」と書いてあるので、問題文の数値をExcel等で集計したりすることは前提となっています。
1級の場合、検定時間は90分。出題数は30問です。
1問3分。数学としては決して長い時間ではありません。
もちろん試験時間内の飲食も可能だと思います。
「常識的に考える」と、試験時間に食事を摂ることはまずないでしょうが、試験時間の長い資格試験ではペットボトル等での水分補給が認められる場合もあります。
そして、仮に「禁止」としたとしても、守られているかどうか確認する方法は無いでしょう。
可能とも禁止とも書いていない以上、「飲み物も可能」と私は解釈します。
まあ、「試験時間中に他人に頼る」のはNGでしょう。
参考書類を見るのは微妙なラインだと思いますが、そういった記載が見当たらないことから、おそらく「参考書類を見てみてもあまり得点アップに効果がない」という問題を出題してくるのかと思います。
合格
「統計」に関わる問題が出そうなことは想像がついたので、事前にある程度Excelの統計の関数を確認しておきました。
とはいえ、2ヶ月に1回受けられる試験なので落ちたら落ちたでまた受ければいい、という感じのダメ元感もありました。
結果的に、72点で合格しました。
合格ラインは70点なので、あと1問間違っていたら落ちていました。
時間が厳しく勘で選んだ問題も結構あった気がします。
1級合格には「A」「AA」「AAA」の3段階の評価がありますが、合格ギリギリなので当然「A」です。
「AAA」を目指して再受検する手もありますが、他の資格・検定で取りたいものが色々出てきているので、当分保留としておきます。
公式サイトに「※紙の合格証の発行は2020年8月検定をもって終了しました。」とあったので、結構貴重なのかもしれません。
対策
ビジネス数学検定1級の勉強方法は、実のところ、よくわかりません。
ビジネス数学検定2級ならテキストもありますが、1級のテキストも過去問も私の検索能力では見つかりませんでした。
私が受かったのは、ビジネスでないほうの数検1級や大昔の簿記2級も含めた経験による面が大きいです。
「期待値」「相関係数」といったあたりの統計用語を苦手としてなかったし、論理パズルなども好きだった影響もあるかもしれません。
ただ、単なる「A」なので、いずれ再受検する可能性もあります。
以下、「もしいずれ再受検するなら、こういった対策をする」という点を思いつくまま書いてみます。
- 売上高、利益率、キャッシュフローなど、会社の経営に関する数値用語の復習
- 論理学「〇なら〇」の考え方の復習
- ナッシュ均衡などの用語の意味整理
- 相関係数、直線での近似の方法の復習
- ポートフェリオ選択(DCプランナーの金融分野)の復習
- 各種グラフのメリット・デメリットの整理
また、Excelを使えるとはいえ、確か、試験用の画面からExcelシートへの「コピー&ペースト」はできなかった気がするので、集計する時に数値を書き写す場合、時短の方法を工夫する必要があります。
まあ、ビジネスの動向によって出題傾向も変わる可能性もあるので、最新の情報を集める必要はあると思います。
まとめ
ビジネス数学検定1級の対策は、これといった対策本が見当たらないので難しいです。
ビジネスのつかない「数検」とはそれほど似ていません。数検1級より難易度はずっと低いです。
理系数学にあるような積分記号などの数式は出てきません。
むしろ、情報処理、統計、簿記あたりが近い雰囲気です。。
「数学」というより「数値処理」というイメージになります。
自宅受検で、2ヶ月に1回受けられる試験なので、ダメで元々の気持ちで気軽にチャレンジして雰囲気を掴むのが良いかもしれません。
今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。