引き続き、コミック「球詠」の感想です。
なお、本・雑誌の感想のページは、記事の性質上、ネタバレ的な要素を含みます。
未読のかたはご注意下さい。
対象の本
- 球詠 11巻
感想
『球詠』第11巻。準々決勝の咲桜戦。
これまでの試合とは一線を画して、詠深の負の感情から始まる、非常に緊迫した一戦でした。
序盤は、何といっても詠深の変貌。
相手チームによる先輩たちへの陰口を耳にし、静かな怒りを燃やす詠深。
いつもの笑顔を封印し、圧倒的な球威でねじ伏せていく姿は圧巻でしたが、どこか危うさも感じさせました。
そんな詠深を救ったのは、やはり珠姫でした。
珠姫も自覚していたからこそ、珠姫の言葉が響いて、いつもの自分を取り戻すことができたのでしょう。
とはいえ「5回まで完全試合」という結果は、まさに怪我の功名ともいえるでしょう。
優勝候補であったはずの咲桜にとっては不運で気の毒な気もしますが。
ここで詠深を代えるべきか否か。
賛否が分かれそうな場面ですが、新越谷は迷わず光への継投を選択しました。
まあ、読者視点から見ても継投が正解だと思えます。裏事情を知らない一般応援の立場だったら疑問に思うかもしれませんが。
結果的に「継投による完全試合」となったわけですが、それを支えたのは、光の投球はもちろんのこと、何よりバックを守る野手陣の硬い守備でした。
特に白菊が見せた「ライトゴロ」。シフトが完璧にハマった感があります。
対戦相手である咲桜の松井遥菜さんも気になる選手でした。
選手の動きを見ただけで点数化して評価するという、スカウターのような特殊能力。
希が高得点になっているあたりを見ても、適当に言っているわけではなく本当に特殊能力のようです。
また、個人的に良かったと思ったのが、芳乃からの交代した詠深への言葉です。
「自分本位なプレイ」に対して釘を刺しつつも、詠深の意志を尊重し、身体を気遣い、そして詠深が作った試合の流れを認める、という。
これ以上ない完璧なアフターケアで、さすがは芳乃といったところです。
最後に、おまけ漫画。
遥菜が芳乃を高得点評価していたのはさすがですし、芳乃が詠深に抱き着くシーンで、珠姫と希から放たれた嫉妬のオーラは、遥菜のスカウターも壊れるほどのパワー。
妙に納得出来て面白かったです。
今日は以上となります。ここまでお読み下さりありがとうございました。
珠姫ちゃんが40点って低すぎない?
それは打撃のみの評価でしょうね。詠深さんとのバッテリーとしての評価は高得点でしたし。


