引き続き「菜なれ花なれ」の感想です。
TVアニメ「菜なれ花なれ」公式サイト
なお、アニメ感想のページは、記事の性質上、ネタバレ的な要素を含みます。
未視聴のかたはご注意下さい。
ストーリー
アニメの内容をここで書くと著作権法に抵触する可能性があるため、以下の公式サイトから引用します。
お届けチアを始めたPoMPoMsのもとへ御前嘴高校応援委員会団長の番家ららより依頼が届く。依頼内容は、県大会準々決勝に出場することになった野球部の応援を手伝ってほしいとのこと。初めての依頼に喜ぶ杏那たちだったが、穏花だけは気まずそうな顔をしていて…。そしてまさかの対戦相手は鷹ノ咲高校⁉
©なれなれプロジェクト/菜なれ花なれ製作委員会
https://narenare-anime.com/story/?episode=07
感想
高校野球の応援話ですが、重要そうなエピソードがいくつも出てきて結構盛り沢山な印象でした。
そもそもこの作品のタイトル「菜なれ花なれ」の読み方、私は「ななれ はななれ」かと思っていたのですが、もしかしたら「さいなれ はななれ」かもしれません。
作品の略称が「なれなれ」なので、「菜」の読み方は大して意識していなかったのですが、今回団長さんが語ったところによれば、鷹ノ咲チアが「花」に対して、御前嘴高校応援団は野菜の「菜(さい)」だそうで、「菜」は根や茎を表しているようです。
「花」は華麗ですが、野菜だって花を咲かせるんだ、と、なかなか熱いテーマだったと思います。そして、あえて「菜(さい)」と「花」を対比させたのはこの作品のテーマに通じるからのように見えましたが、どうでしょうか。
そして、かなたが自分の高校の対戦相手である御前嘴高校の応援側に回ることも大きなテーマになるかと思いましたが、これはかなたが割とあっさり決心していました。結構潔いですね。
かなたが敵側を応援しているのが問題になるかと思いましたが、鷹ノ咲チアに認識されていながらも特に問題にもなりませんでした。
試合の応援は敵味方に分かれるわけで、葛藤があっても不思議はない問題でしたが、かなたの割り切りはさすがです。
そして、そういったテーマの中にやや紛れた感もありますが、穏花の思いも大きなテーマでした。
穏花の言う通り、試合に勝つか負けるかは選手の能力や頑張りによるものであって、応援のせいで負けたなどと感じるのはちょっと違う気はしますし、一蓮托生、一心同体といった気持ちが重いというのも確かです。このあたり、かなり穏花の考え方に同意できるものはあります。
とはいえ、チームへの応援に熱が入り、最後の打者に大声で応援し、負けて号泣、と。
穏花も「勝てるかもしれない」と思えたから熱くなったというのはあるでしょうけど、いい結末だったのではと思います。
それにしても、エールの交換の場面、相手チームの応援が音楽に乗った華やかなチアだった場面など、私が実際に最近見た他スポーツの試合を思い出しました。
まあエールの交換は良い風習ではありますね。
実際のスポーツの試合での選手は、チアを今話のようにそこまで気にしたりはしないと思いますが、まあこの作品はチアがテーマなので強調した描写かと思います。良いと思います。
次回の展開予想
前回の最後の涼葉と詩音の間柄について、今回完全にスルーされていました。
あの伏線を回収しないとは思えないので次回こそネタ晴らしがあると思いますがどうでしょうか。
ともあれ、今回の「菜」の話、作品タイトルにもなっているくらいですので今回だけでなく今後のPoMPoMsのテーマに繋がっていくと思います。
お届けチアへの応募が皆無という状況ですので、その「菜」をテーマに何か改善案を出していきそうな気がしますが、どうでしょうか。
今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。
かなたちゃん、自分の高校の敵の応援はやっぱりやめておいたほうが良かったんじゃ?
かなたさん個人としてではなく、お届けチアの仕事として引き受けたというプロ意識があったのでしょうね。