引き続き、アニメ「トモダチゲーム」の感想です。
なお、アニメ感想のページは、記事の性質上、ネタバレ的な要素を含みます。
未視聴のかたはご注意下さい。
ストーリー
アニメの内容をここで書くと著作権法に抵触する可能性があるため、以下の公式サイトから引用します。
修学旅行費を盗んでトモダチゲームへ申し込んだ張本人であり、「陰口スゴロク」で様々な秘密を提出していた天智。
志法を手に入れるために周囲から孤立させようとする彼の思惑通り、志法とゆとりの友情には大きな亀裂が入ってしまう。
志法に優しい言葉をかけながら、次なる手を仕掛けようとする天智だが、そんな時志法に“スペシャルチャンス”が訪れる。
© 山口ミコト・佐藤友生・講談社／「トモダチゲーム」製作委員会
https://tomodachi-anime.com/story/index.html
感想
天智が裏切者だと視聴者にはわかった状態でゲームが進んでいきます。
裏切者が普段の表情と違う「悪役顔」を時折見せるのは、この「トモダチゲーム」の原作からの特徴ではあるんですが、この悪役顔はどうも好きにはなれないです。
もちろん感情が表情に現れるのは良いのですが、基本的には普段の顔つきのままでいて欲しいです。
さて、今回はゲームが進行して、「スペシャルチャンス」の次の回まで進みました。
ストーリー進行にスピード感が戻ってきた感はありますが、心理描写もじっくり描いてくれているので特に不満なく見ることができた印象です。
とはいえ、「この先の展開を知っている状態」で、それに触れずに感想を書くのは難しい回でもあります。
仮にもし先の展開を知らないで見ていたとしたなら、すごく心が痛む展開のような気がします。
女の子二人が激しく対立して、元気少年も激しく落ち込む展開ですからね。
きっと天智をすごく憎んだに違いありません。
一つ思ったこと。
四部は「スペシャルチャンス」で他の皆を救った救世主、いわばヒーローです。
普通にかっこいいし、志法が言いかけた通り、本人ではなく「親の不祥事」なので誠本人が悪いわけではないのです。そんなことで友達の関係があっさり崩れてしまうものかと。
月野さんは「それはガキの発想」と言ってましたが、実際まだみんな高校生なんだし……
親の立場では遊ばせたくない、というのはその通りかもしれませんが、新たに友達関係を作ろうとしているわけではなく、既に友達の状態なのです。
そこにはやや不自然さを感じました。
それ以外は、ゆとりと志法の対立も含め自然だったと思います。
さて、月野さんが最後に「友一は何かの仕掛けをしていて、注意深く観察していれば気づくはず」というようなことを言っていました。
原作の今の時点でそんなことを言っていた記憶はないのですが、まあ視聴者向けのメッセージでしょう。
さすがにその「仕掛け」は明確に描かれています。
ゲームが終わってから再度見返すことを想定して描写していると思われます。
もしかしたら、ストーリーを知らない初見でも普通に違和感を持った人もいるような気がします。
私は、おそらくストーリーを知らない状態では気付かなかったでしょう。
ただ、そのあたりの描写を見るのが、ストーリーを知っている立場での楽しみ方ではあります。
今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。
運営は申し込みを受け付けた側だし、裏切者がわかってるんじゃないのかな……？
あの2人は受付には関わってないのでしょう。もしかしたらあえて情報をシャットアウトして展開を楽しんでいるのかもしれないですね。
