英単語検定(単検)をご存知でしょうか。
日本英会話協会が主催している、純粋に単語力を測定する検定試験です。
中学生レベルの5級から、語彙数12000語レベルの1級まで様々なレベルがあります。
私はこの英単語検定(単検)1級に合格しましたので、合格に必要な本を紹介します。
といっても、既に語彙力が高く、英検1級以上の実力がある人には不要かもしれません。
私は英語に関しては、はるか昔に英検3級を取得しただけで、英検準2級すら持っていませんが、英単語検定(単検)に焦点を絞って勉強することにより、1級に合格することが出来ました。
記事の内容
この記事の内容
- 英単語検定1級合格に必要な2冊の本を紹介する
想定する読者
- 単検1級に受かりたい人
- 単検1級を視野に入れている資格マニアの人
英単語検定1級合格に必要な2冊の本
いきなり結論を述べます。
英単語検定1級合格にとって重要な2冊は以下になります。
- 究極の英単語SVL Vol.4 超上級の3000語
- 英単語検定単検1級公式問題集 [ 日本英会話協会 ]
このうち、どちらか1冊だけを選べと言われたら、究極の英単語SVL Vol.4になります。
究極の英単語SVL Vol.4 超上級の3000語
SVL(=Standard Vocabulary List)とは、英語の語彙を易しいものから難しいものまで分類したリストです。易しいほうからSVL 1、SVL 2と各レベル1000語ずつに分類され、最も難しいものがSVL 12となります。
英単語検定1級が、SVL 10~SVL 12から出題されているのは、公言はされていませんが、ネット上では周知の事実となっています。
「究極の英単語SVL Vol.4」に収められているのは、まさにそのSVL 10~SVL 12の3000語です。
そして、1級を狙うのであれば、Vol.1からVol.3は不要になります。
準1級を併願する予定の人や、純粋に語彙力増強をしたい人は前の巻も手に入れたほうが良いかもしれません。
ただ、「単検1級に受かる」ことのみを目的とするならこの本のみで十分です。
(とはいえ、たとえ「試験に受かる」ための勉強であっても、明確な目標に向かって頑張って覚えた知識は、その後の英語の勉強にも大いに役立つとは思います)
もちろん、出題範囲がこれだと明言されているわけでは無いので、今後出題内容が変更になる可能性も無いとは言い切れません。
けれども、検定の性質を考えれば、その可能性は低いと思われます。
出題範囲を変えることは、より易しいか、または難しい単語が出題されることになりますから、試験の難易度が変化することに直結します。
社労士試験や宅建試験などの資格試験では、合格者数を一定範囲にする必要があります。なので、受験者の対応力が上がったら問題の難易度を上げることは充分あり得ます。現に、これらの試験の難易度が「難化した」という話はよく聞きますが「易化した」という話はあまり聞きません。
しかし、検定試験では、試験の質を担保するためには、合格率を一定に保つよりもむしろ、難易度を一定に保つことのほうが重要なのです。難易度が一定に保たれているという前提の上では、受験者のレベルが上がって合格率が上がることは、検定試験側としてはむしろ望むところだと思います(まあ、再受験生が減ると受験料が稼げなくなるという考え方もありますが)。
ということで、開始当初からずっと一定だった単検の出題傾向については、今後もずっと今のまま変わらない可能性が非常に高いです。
従って、「究極の英単語SVL Vol.4」を完璧にすれば、英単語検定1級にはほぼ確実に合格できます。
こちらの優先度は「英単語検定単検1級公式問題集」よりもずっと高いと思って下さい。
多くの資格試験では、過去問対策が鍵となる場合が多く、過去問さえしっかり身につければ合格できるという試験も少なくありません。
しかし、単検1級にとってはこの法則は当てはまりません。
次に紹介する公式問題集は過去問ですが、収録されている問題数は、全部合計しても400問です。正解以外の選択肢を含めた単語の数でも、単純計算で延べ1000個。単語の重複も結構ありますので実際には1000個よりずっと少ないです。
単検1級の出題範囲は3000個ですから、全体の3分の1未満しか網羅できません。
ですので、合格のためどちらか片方を選べと言われたら、必然的に「究極の英単語SVL Vol.4」になるのです。
英単語検定単検1級公式問題集
ではこちらは不要かというとそんなことはなく、あったほうが良いです。
理由は以下の通りです。
- 自分の合格可能性を知るため
- 英英の形式に慣れる必要があるため
- 過去に出題された問が再度出題される可能性があるため
順に説明していきましょう。
- 自分の合格可能性を知るため
「究極の英単語SVL Vol.4」で「覚えたつもり」になっていても、実際に本番の試験で問題を解けそうかどうかは、過去問を解いてみないとわかりません。
過去問を見てほとんどの単語の意味がすぐに浮かぶようであれば、合格間近といって良いでしょう。
半分程度しかわからないようであれば、まだ危ないです。
こういった、自分の語彙の定着度を測るためにこの本は役に立ちます。
- 英英の形式に慣れる必要があるため
単検1級の後半の問題は英英形式になります。
普段から英英辞書を引きなれているという人なら大丈夫でしょうが、単語帳で英単語と和訳とを1対1で覚える暗記がメインの勉強法だという人は、過去問で問題形式に慣れておく必要があります。
制限時間の35分以内に100問を解く試験です。英文をゆっくり読んでいては間に合いません。過去問で問題形式にしっかり慣れておきましょう。
- 過去に出題された和訳が再度出題される可能性があるため
実際の設問では、辞書の最初に載っている意味が出題されるとは限らず、マイナーな意味が出題されることも時々あります。
こちらの過去問で出題された意味は覚えておくようにしましょう。
現に今年の試験では「maggot」という単語が「気まぐれ」という意味で出題されましたが、この過去問で見ていたおかげで点数を拾うことが出来ました。
合格には8割程度の正答率が必要であるため、無駄な失点は出来る限り避けたいです。過去問に出題された意味は覚えておくようにしましょう。
まとめ
単検にとらわれずに純粋に語彙力を伸ばしたいのであれば、もっと色々な教材に手を出したほうが良いでしょう。
しかし、単検1級を目標とするならば、この2冊で勉強するのが効率的となります。
英単語検定1級合格にとって重要な2冊は以下になります。
- 究極の英単語SVL Vol.4 超上級の3000語
- 英単語検定単検1級公式問題集 [ 日本英会話協会 ]
みなさんの勉強のお役に立てますよう。
今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。