銀河英雄伝説Die Neue These第19話「ドーリア星域の会戦」の感想です。
なお、私は原作と旧作のアニメは視聴済みで、その上での感想になります。
- 銀河英雄伝説Die Neue These公式サイト
なお、アニメ感想のページは、記事の性質上、ネタバレ的な要素を含みます。
未視聴のかたはご注意下さい。
ストーリー
アニメの内容をここで書くと著作権法に抵触する可能性があるため、以下の公式サイトから引用します。
救国軍事会議に制圧されたハイネセンを解放するべくイゼルローン要塞を出発したヤン艦隊は、兵站(へいたん)の拠点確保のため、まずは武力叛乱の起きた辺境惑星シャンプールへ向かった。駐留艦隊を持たないシャンプール叛乱軍との戦いは、シェーンコップが率いる陸戦隊の独壇場となり、わずか3日で叛乱軍を鎮圧。市民からも熱烈な歓迎を受けた。そんな中、ハイネセンから脱出してきたという情報部のバグダッシュ中佐がヤンとの面会を求めてくる。
© 田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
https://gineiden-anime.com/story19.html
感想
今回は同盟側の話です。
シャンプール解放からスタジアムの虐殺までです。
シェーンコップにキスマークがついていたエピソード、そういえば、そのキスマークをつけるシーンは見たことがなかったかもしれません。
そのあたりが補完されたのは、良かった……ですかね。まあどちらでも良い話ではあります。
バグダッシュのエピソードは割と改変が目立ちます。
バグダッシュがもたらした情報は、「第11艦隊が来るのは本当だけど、小細工無しというのは嘘」だったはずですが、正確な情報をもたらしたことになっていました。
そのため、ヤンとユリアンが躍ったシーンも無くなっています。
また、シェーンコップがコーヒーをこぼしたのが、フレデリカの話が終わった後で、幕僚の表情の変化がわかってしまってます。
いずれにせよ眠らせるのだからバグダッシュにその話を感づかれても影響ない、ということでしょうかね。
まあ、会話の途中でこぼす判断を下すのはシェーンコップの判断が鮮やかすぎる、ということかもしれませんが、改変する必要があるとは思えませんでした。
シェーンコップがフレデリカに話を聞いたシーンも、不潔な服装ではなくなってますね。
シェーンコップだったら気を遣うだろうということでしょうか。
入室時の細かいやり取りを尺の都合で省略するためツッコミどころをなくした、というような理由の可能性もありますが……
必勝の信念を持つルグランジュたちの無駄な抵抗の後で、信念は生きるための方便というバグダッシュの言葉が登場する流れの形で「信念」の考え方を対比させた部分が興味深かったです。
道徳的には固い信念が美徳とされがちですが、信念よりも生命または金銭が大切という価値観は銀英伝でも時折見られます。
バグダッシュが食事にワインと女性兵を要求したエピソード、ヤンはワインを認めているはずですが、そのあたりもカットされてますね。
ただ、ヤンがたしなめるだろうという意見にラオが賛同しなかった部分は良かったと思います。
今後、ラオの存在感がどこまで残っていくのか、楽しみなところです。
ユリアンがバグダッシュを撃とうとする場面は迫力ありましたね。
「怒っている」という様子がよく伝わってきました。
ただ、あの位置関係だと、仮に本当に撃ったらヤンにも当たってしまいそうな気がしましたが、まあユリアンの腕は優秀だから大丈夫なんですかね。
スタジアムの虐殺も、市民への質問が変わっているなど改変はありましたが、すごく悲劇的な様子は伝わってきたのでまあ良いかと思います。
貴重な女性キャラが殺される内容なので長く書きたくないのでこのくらいで。
今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。
必勝の信念よりも戦略が大事って、BLEACHの京楽隊長の「戦争なんて始めた瞬間からどっちも悪だよ」っていう考え方に近いよね。
ワールドトリガーには「気持ちの強さは関係ないでしょ」というセリフもありますよ。これも同様な考え方からくる意見かと。
あ、確かにそうかも。なぎささんも結構色々知ってるんだね。