さて、DCプランナー試験2級に受かったので、いよいよ1級を目指すことになります。
1級も2級と同様に、試験問題集が出版されています。
2級の経験から、必ずしもこの問題集だけで受かるわけではなくても、同じような選択肢が出題されそうだということは予想されます。
まずは試験問題集を手に入れて、出題されそうな問題を確認しましょう。
1級は3つの分野
1級はA分野、B分野、C分野の3つに分かれています。
3つの試験に全部受かって、晴れて1級合格となります。
この3つの分野は全部同じ日に受けても違う日に受けても問題ありません。
同じ日に受けたから価値が上がる、などということは全くありません。
「年1回の試験」であれば、チャンスが限られているので、ダメ元でも3つとも一緒に申し込む意味はあります。
ですが、CBT試験はいつでも受けられる試験です。
全部受かる実力と自信を持っている人でなければ、いっぺんに3つとも受けるメリットはほとんど無いでしょう。
短期で合格すれば時間の節約にはなりますが、短期合格したから資格の価値が上がるわけでは全くありません。
私も、1つずつ順に狙っていく予定です。
A分野 年金・退職給付制度等
A分野の年金・退職給付制度等の分野での出題範囲は以下の通りになります。
- 公的年金
- 企業年金と個人年金
- 退職給付制度
- 中高齢期における社会保険
- 年金・退職給付制度等の最新の動向
問題集の分量からして、出題ウェイトが高いと思われるものが、「公的年金」「企業年金と個人年金」となります。
四答択一式で10問出題されますが、おそらく7問程度はこの2つではないでしょうか。
「1.公的年金」は、国民年金と厚生年金です。
2級よりは難しくなりますが、それでも社会保険労務士試験ほどではありません。
年金アドバイザー3級に受かっている人であれば十分対応できそうです。
「2.企業年金と個人年金」、そして「3.退職給付制度」。
このあたりは社労士試験や年金アドバイザー試験では手薄な部分になります。
社労士試験で揉まれた人の場合、A分野はこのあたりを中心に固めていくことになると思います。
「4.中高齢期における社会保険」は雇用保険や任意継続被保険者です。出題数が少なそうで対処が難しそうな分野ですが、社労士試験経験者ならあまり気にする必要はないでしょう。
5.の最新の動向は、どうなんでしょうね。問題集には載っていませんでしたが、1題くらいは出るのかもしれません。
また、2級の経験から、総合問題もきっちり対策を考えておいたほうが良さそうです。
記述式は無いとは思いますが、社労士試験の選択式のような「語句を選択させる問題」は普通にありそうです。
また、計算して答えの数値を入力させる問題なども、無いとは言い切れません。
CBT試験でどういう形式の出題があり得るのか。
失敗覚悟で1度早期に受けてみて、形式を確認してみるというのもありかもしれないです。
B分野 確定拠出年金制度
B分野の確定拠出年金制度の分野での出題範囲は以下の通りになります。
- 確定拠出年金の仕組み
- 企業型年金の導入および運営
- 個人型年金に係る手続等
- コンプライアンス
- 確定拠出年金制度の最新の動向
おそらく「1.確定拠出年金の仕組み」で半分くらいは出題されそうです。
まあ、B分野は、3つの分野の中で勉強して一番楽しめそうなところのような気はします。
A分野のように出題範囲が広くなり過ぎることもなさそうですし、きっちりと決まっている仕組みを理解していくということで、繰り返せば繰り返すだけ得点力も上がっていきそうです。
2級の経験から、個数問題が多くなることは考えられますので、問題集の選択肢一つ一つをしっかり判断できるようにしていきたいところです。
C分野 老後資産形成マネジメント
C分野の老後資産形成マネジメントの分野での出題範囲は以下の通りになります。
- 金融商品の仕組みと特徴
- 資産運用の基礎知識・理論
- 運用状況の把握と対応策
- 確定拠出年金制度を含めた老後の生活設計
- 老後資産形成マネジメントの最新の動向
ここからは、1. 2. 3.が同じ程度出題されそうです。
「1.金融商品の仕組みと特徴」は私が苦手にしそうな分野です。FPを取得していれば難なく出来るのかもしれませんが、FP未経験者としては用語の把握に苦戦しそうです。まあ、暗記から逃げずに立ち向かうしかないでしょうか。
「2.資産運用の基礎知識・理論」は一転、計算問題です。数学が得意か苦手かによって評価はわかれるでしょう。私は数学は苦手ではありませんので、得点源にしていきたいところです。
「3.運用状況の把握と対応策」は、投資用語が色々出てくるので苦戦しそうです。計算問題もそこそこ出題されそうなのでそこで拾いたいところです。
「4. 確定拠出年金制度を含めた老後の生活設計」は比較的易しそうですが出題数は少なそうです。
まあ、割と勉強しがいのありそうな分野ではあります。今後FP試験やその類似試験を狙うことになった場合に役立ちそうな気はします。
対策
実際に受けてみないと確実なことは言えませんが、社労士試験の選択式足切りのような、運ゲー的要素は低い試験だと思います。
仮に運ゲー要素があったとしても、「落ちたらまた受ける」で十分対応できます。
従って、対策はオーソドックスなものになります。
・試験問題集を解いていって、わからない部分は参考書に戻る
なお、参考書はDCプランナー実務研究会の「DCプランナー入門」で問題ないと思います。
「入門」というタイトルは、初心者向けの易しい本というイメージを持たせますが、決してそんなことはありません。1級でも十分対応できそうなボリュームがあります。
逆に「初心者向け」というイメージで購入すると、ボリュームに圧倒される可能性がありますので気を付けて下さい。カラーのイラストとか漫画などはありません。
まあ、1ページ目から順に隅から隅まで読もうなどとは思わないほうが良いです(読書を趣味としている人なら別ですが……)。参考書として、必要な部分のみを熟読しましょう。
まとめ
DCプランナー試験1級は、以下の3分野に分かれています。
- A分野 年金・退職給付制度等
- B分野 確定拠出年金制度
- C分野 老後資産形成マネジメント
3分野をすべて合格すれば1級合格になります。
出題数は、択一式が10題、総合問題が4題です。
配点は不明です。択一が4点ずつで、総合問題が小問5点×3で15点ずつだとバランスが良さそうですが、その点数配分だと奇数の得点が出現するので確信が持てないところです。
いずれにせよ、全体で70点取れれば合格になります。
なお、私はA分野⇒B分野⇒C分野の順に受けようと思っていますが、そのあたりの作戦は人によると思います。社労士試験経験者以外にはA分野は難しいという評判ですので、A分野を最後に回す人が多いかもしれません。
今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。