引き続き「ざつ旅 -That’s Journey-」の感想です。
なお私は「ざつ旅 -That’s Journey-」の原作を知らない状態での初視聴となります。
- TVアニメ「ざつ旅 -That’s Journey-」公式サイト

なお、アニメ感想のページは、記事の性質上、ネタバレ的な要素を含みます。
未視聴のかたはご注意下さい。
ストーリー
アニメの内容をここで書くと著作権法に抵触する可能性があるため、以下の公式サイトから引用します。

潮岬で初日の出を拝んだちかは、バスで熊野川沿いの道を行き、初詣のために熊野本宮大社へ。
©石坂ケンタ/KADOKAWA/「ざつ旅」製作委員会
そこで彼女が願ったものとは? 1月末、ちかは暦と岩手県の新花巻駅に来ていた。
しかし、どこか暦の元気がないようで……!?
https://zatsutabi.com/#Story
感想
前半はちかの和歌山での元旦の続き。後半はちかと暦による宮沢賢治ゆかりの岩手への二人旅が描かれました。
前半の和歌山での旅は、ちかにとって「不測の事態」がないほど順調で、ちかがそれを物足りなく感じる場面もありました。
これはさすがにちかの贅沢な悩みだと感じましたが、それが後半の暦との旅の伏線になるとは。
暦が、ちかが漫画家として成功を重ね、自分から離れていくのではないかと不安を抱えていることを知ったちかは、目的地にたどり着けなかったという「不測の事態」をあえて作り、将来笑い話にしようと約束します。
ちかの暦への深い友情が感じられ、胸にじんとくるものがありました。
それから、ちょっと心に残ったのが、ちかの「単純なほうが人生得だよ」というセリフ。落ち込んだとしても、自分の好きなことを思えばすぐに気持ちが晴れる、など。
なかなかそうはいかない面もあるけれど、ちかのセリフを見習っていきたいところです。
暦の抱えていた悩みである、ちかが漫画家として明確な目標に向かう一方で、自分自身の進むべき道が見えないという葛藤。
階段で子供を助ける場面が伏線となり、宮沢賢治の詩「雨ニモマケズ」を通じて、暦は、周囲を笑顔にしたい、子供が好き、という自分の思いに気づきました。
そして、小学校の先生を目指すという結論を出す展開は、悩みが早く解決しすぎてちかが戸惑うほどでしたが、暦にとって素晴らしい答えだと感じました。
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」は、私も幼少期に暗唱させられた思い出があり、当時は意味をよく理解できなかった部分が多かったということもあり、今回の話では甘酸っぱいような懐かしさを感じました。
『ざつ旅』の魅力である美しい景色も、今回も良かったです。
和歌山の海や岩手の自然、美味しそうな食事、気持ち良さそうな温泉、どのシーンも鮮やかでした。
今日は以上となります。ここまでお読み下さいましてありがとうございました。
注文の多い料理店って、メニューが多かったのかな?
今回登場した店はそうかもしれませんね。